Thesis
茅ヶ崎に住んで3年、私にとっての茅ヶ崎のイメージは、やはり夏の海、海水浴客でにぎわう海岸といった感じのイメージが強い。しかし、他にも抱いているイメージがある。それは、とてもゆったりとした感じがすることだ。日中、朝早くでも昼の時間でも、サーフボードを自転車や原付のサイドにつけて、海に向かっている様々な年齢の人たち、日がな海に浮かんでいる人たち、犬を散歩させている人たち、そういった人たちを見ていると、リラックスしていてとても優雅な感じがする。夏とは限らない茅ヶ崎のイメージである。
やはり、“海との生活を楽しむまち”が私の抱く茅ヶ崎のイメージである。
1.ゆかた
2年前の夏に茅ヶ崎で取り組まれていたのが“ゆかた”である。これは、夏の間毎週金曜日は“ゆかた”を着て過ごそうというものである。
私自身、ゆかたの女性を見るのは、とてもうれしいのだが、女性にとっては、ゆかたを着ているのは実はとても暑いらしく、たとえば、花火大会のようなイベントという理由付けがないと着たくないという声が結構あったらしい。
このときは、私は茅ヶ崎のこういった活動に関わっていたわけではないので、茅ヶ崎一市民としてゆかたを着ている女性を眺めているだけだった。
2.ゆかたAloha2003
2002年度の”ゆかた”の取り組みの反省を受けて、実は暑いと指摘を受ける“ゆかた”だけでは、涼しくすごすことのできる“アロハ”も加える形で開催された。
以下は、その「ゆかたアロハ実行委員会」HPからの引用である。
環境にやさしい街をめざして~この夏、エアコンの利用を控え湘南の風を感じよう~湘南・茅ヶ崎のイメージアップと省エネ(昨年の夏は、関東では電力不足に陥るのではないかという話があった)の二つから、2002年度の“ゆかた”に“アロハ”を加えた形で、平成15年6月25日から8月31日の間、行われたものである。
茅ヶ崎の皆さんこんにちは!!私たちは、ゆかたアロハ実行委員会です。我々実行委員会は、茅ヶ崎のライフスタイルをアロハに変えていこうと行動しております。何かと暗い話題の多い、こんな時代だからこそ、キリキリした気持ちから着替えなおし、スローなスピリットでいこう!という訳です。ネクタイをとり、Yシャツをアロハに変える。エアコンを切り、窓を開け潮風を感じる・・・。これだけでも電力不足も解消されると思います。 そして、何より我々茅ヶ崎人としての意識が盛り上がるはずです。一人ひとりの個性をアロハシャツで表現してみませんか?まずは、毎週金曜日を「アロハフライデー」と称し、行政、各関係団体、商店会や飲み屋さん等にアロハを着てもらおうと呼びかけています。都会の雑踏とは違う、茅ヶ崎のスローなライフスタイルを皆様一人ひとりからつくりあげて行きましょう!夏の似合う茅ヶ崎。もっともっと夏を感じて最高の季節を楽しみましょう!!それが「茅ヶ崎アロハ」です。
7・8月毎週金曜日『茅ヶ崎アロハフライデー』と称し仕事着としての『アロハシャツ』の着用を推進しております。
期間中は毎週金曜日に茅ヶ崎駅北口ペデストリアンデッキ上で、写真撮影会・ミニコンサートを開催しております。ゆかた・アロハを着用している方には無料で写真を撮り、うちわに貼って差し上げております。
また協力店では、ゆかた・アロハを着てお買い物をして下さったお客さまへサービスをおこなっております。ぜひ茅ヶ崎の街にゆかた・アロハを着てお越し下さい。
主催:ゆかたAloha組織委員会
(茅ヶ崎商工会議所・茅ヶ崎市観光協会・茅ヶ崎市商店会連合会・商業協同組合)
後援:茅ヶ崎市・オアフ観光局
1.経緯
この2003年度の取り組みが終わり、2004年度に向けて動き出していく中で、私もようやく関わることとなった。2年前から、商工会議所とのまちおこしの活動の中で私は、茅ヶ崎の海のイメージを生かしたによるブランドづくりを提案していた。そんな中、ゆかたアロハ実行委員会と商工会議所の担当者から、茅ヶ崎アロハで茅ヶ崎のブランドづくりをしないかという話を受けたのがスタートである。
2.アロハマーケット
2003年度の反省の中に、6月25日からスタートとしていたが、いつの間にか始まってしまっていたから分からなかったというような声があったので、それをどうするかということが始まりであった。
結論として、来年度から“茅ヶ崎の夏は5月から!”と設定し、夏だ!アロハを着よう!ということで、そのスタートとしてのイベント、「アロハマーケット」を5月15日(土)・16日(日)に開くこととした。そして、この「アロハマーケット」から2004年度の茅ヶ崎アロハのアロハ着用開始を明確にし、茅ヶ崎市民にも、協賛する商店にも、そして茅ヶ崎以外の地域の人たちにもそのスタートを広くPRすることを目的とした。
当初は、アロハを着てのフリーマーケットということも考えていたが、フリーマーケットは必ずしもアロハに似合うものがでるとも限らず、やはり入らなくなったものが出てきてしまうという恐れもあるので、やはり、ハワイアンなどを売りにしている企業に出店してもらって、そういったプロを集めてのアロハの一大空間を作ろうということとなった。
大半のメンバーが2003年度のアロハ実行委員会のメンバーでもあり、勝手が分からないところもあったが、2004年度の実行委員長になった。
3.アロハマーケット以後
5月15日(土)・16日(日)の「アロハマーケット」を皮切りに、毎週金曜日を昨年同様に「アロハフライデー」として、昨年度以上に茅ヶ崎においてアロハの浸透を図り、8月末には、夏の終焉ということで、2004年度の茅ヶ崎アロハの締めくくりとしてのイベントも企画している最中である。
「アロハマーケット」を5月15日(土)・16日(日)に松涛荘の駐車場にて行います。アロハな精神を持った企業に、アロハシャツは当然のこと、アロハに似合った食べ物・飲料・雑貨・音楽などなどを集めたマーケットです。
ハワイ島のオアフ観光局がマーケットとしては全国初の協力をしてくれます。ぜひ、お越しください。
※松涛荘 地図URL:http://www.mhio.panasonic.co.jp/hoyou/hoyotou/toukotsu.htm
ちなみに、5月15日と16日は、茅ヶ崎の海岸で、「湘南祭」という祭りも開催されています。歩いて数分でお互いに行き来できます。
茅ヶ崎アロハに関わっている人たちと同じ思いであるが、私も茅ヶ崎のアロハをいきなりブランドとして売り出すというよりも、まずは茅ヶ崎の人たちに愛され、夏の生活文化として取り入れられることを願っている。
それは、私のイメージする“海との生活を楽しむまち”茅ヶ崎とマッチするからであり、アロハのほうがより楽しんでいるように見えるからである。
そして、着るものが変われば、その着るものに似合った小物や食べ物といったようにさまざまなものが変化し、それによって一層、海との生活を楽しめるのではないかと思っている。
商店街の人たちとは今回初めてイベントをするという具体的な形のものに関わらせてもらっているが、やはり、まちおこしの本を読んでいるのとは違って、分からないことだらけで戸惑うこともある。たとえば、イベントスペースの広さの単位、2間×3間などであるが、商店街の人たちはこともなげにこの単位を駆使してくるが、私は初めて聞いたときはまったく広さを想像することができなかった。
他にも、現実とぶつかって分からないことがいっぱいあったが、それは実戦の中で学んで行き、私も茅ヶ崎にアロハの生活文化が根付いて、それが日本全国に発信できればすばらしいことだと思っている。
Thesis
Kentaro Ebina
第22期
えびな・けんたろう
大栄建設工業株式会社 新規事業準備室 室長
Mission
「ノーマライゼーション社会の実現」