Thesis
8月に地元福岡で政治家を目指す若者の勉強会である政援隊を結成して2ヶ月が経った。
今月はその活動経過を報告したい。結成以来3回の会合を行ったがメンバーも当初の4人から7人に増え、思ったよりも順調に活動自体は広まりつつある。第2回会合では初めて講師を招き、福岡教育連盟事務局長の木村貴志氏に「戦後教育の問題点とこれからの教育」というテーマで講義をしていただいた。 当日は日本の教育が日本の競争力を失わせていること。また、今の子供が統計などによると社会に対する認識(倫理、道徳観や将来の夢など)が欧米などより劣ってきており、それらが将来的にも日本の競争力を奪っていくであろうこと等が報告され、それを立て直すためにはマクロの視点からみた国の教育政策の立て直しとともに教師の育成に力を注ぐことが提言された。それを受けて討論を行ったが当初は全体で1時間半の予定が2時間半になるなど初回の講師を呼んでの勉強会ではまずまずの成功を収めた。今後も講師を積極的に呼ぶなど計画しており、今後は元市長で現在は大学で教鞭を振るっている、福岡市役所で行政改革を担当した責任者やその他様々な政策分野の専門家などを呼んでいく予定である。福岡には明治時代の自由民権運動に始まり、戦後直後にまで渡って広田弘毅や緒方竹虎などの政治家や経営者を輩出した玄洋社の伝統があり、そういうことからこのような活動への外部の理解も得られ易く、今後うまくこの活動を盛り上げていきたいと思う。
第3回では過去2回の反省と今後の活動方針を話し合った。過去の活動の反省としては会合が月に1回となっているが(1)講師を呼べば呼んで終わってしまいがちになり、それを踏まえた議論を我々メンバーは重視すべきである。(2)2003年の統一選挙を目標に置いた場合1年半しか期間はなく、一月に1回の会合ではそれほどの成果は望めない等の反省から、会合は月2回に設定し、そのうち一回は講師を呼んでの講義、残りの1回はそれを踏まえての議論と政策立案、今後の活動の話し合い等に当てることにした。今後の活動方針としてはメンバーのみで議論するのではなく、外部に運動を広めていくことが課題とされ、政治家養成の集まりとして鮮明にしていくこと、福岡の将来像を外部に発信していくことによって社会運動を起こしていくことが検討され、(1)講師の発掘(2)ホームページの立ち上げ(3)メンバーの地元などでのフォーラムの開催(4)マスコミを使った運動展開が目標として話し合われた。(1)の講師の発掘はメンバーを政策的に指導していただける方をどんどん発掘し、味方につけることによって会の訴える政策を固め、また議員になってからも講師とつながりを持つことで会のメンバーの政策立案能力を高めることに資するであろう事から積極的に展開する。(2)のホームページの立ち上げにはホームページをつくるには中身が充実していなければならず、それを充実させる作業が自分達の政策等を網羅させていくことに繋がること。成果を常時外部に発信することで掲示板に外部からの意見が入り、会の発展に繋がることが意義として挙げられ、年内、遅くても今年度内にはホームページを立ち上げることを確認した。そこにおいて会の訴える政策、講師を呼んでの勉強会の講義録等を公開し、サイト上で議論できるシステムにしたいと考える。(3)については政援隊が政治家養成と社会運動を念頭に置いたものである以上、ホームページだけではない外部への会の露出が必要である。(4)に挙げたマスコミとの連携も活動を盛り上げる鍵になるが、自分達のプレゼン能力を高める活動もしていかねばならない。そのためには会のメンバーの地元での駅立ち等を通じた街宣活動。また、地元の住民達を招いたフォーラムの開催を視野に入れていきたいと考える。このような活動によりメンバーの能力も高まると同時に会に対する一般の理解も高まり社会運動の盛り上げにもなり、またフォーラムなどの開催はメンバーの応援者の発掘、選挙を視野に入れた地盤作りにも資すると思われる。
以上のような方針で今後活動していく予定であるがメンバーの意識も高く、また外部の反応も良く活動はまずまず順調に動いてきている。今後はこの方針に基づき政策を打ち出していきたい。そうすることで政治家になっても1人の議員の力では議会活動などでは限界があると聞くが、今から政援隊を運営することで政治家を目指す人間のネットワークを作り、地方から日本を変えるための政治的基盤を作っていきたいと考える。
Thesis
Yoshiki Hirayama
第20期
ひらやま・よしき
衆議院議員鬼木誠 秘書
Mission
選挙と地方分権から民主政治を考える 食料問題 首相公選制