Thesis
政経塾の活動の間に政治から世の中を変えたいという志のある人たちに多く会う機会があった。その多くの人は地盤、カバン、看板もない人達であり、実際どのように活動していこうかと悩んでいる姿を見受ける。ここで自分を振り返れば政経塾では多くの同士に恵まれ、切磋琢磨する中で成長し、思いがより一層固まった面が多かった。私は地元である福岡で政治を志す人達と切磋琢磨する場として勉強会を設立し、私個人としても卒塾後の活動につなげることにした。今月は設立趣意書を報告するが、今後は月1回の割合で会合を持ち、講師を呼んだり、それぞれの個人研究を通すなどして福岡の抱える問題を調査するとともに政策立案までしていきたいと考える。
世界は21世紀を迎えましたが、私達の社会は未曾有の政府債務残高、少子高齢化、教育現場の荒廃、自然環境の破壊・・・・・など、多くの不安を抱えています。これらの課題は私達の住むまち福岡においても例外ではありません。また、地方交付税の削減、道路特定財源の見直しなども検討されており、これからは地方の中央からの自立が必要とされています。そのような社会不安が不安を呼び起こす世の中で、21世紀に生きる私達としてはそれを断ち切るためにも、傍観者になるのではなく社会のあるべき姿、未来を開く長期的展望を描かなければなりません。
ここに私達は「福岡の未来を考える会 政援隊」を設立します。まず、私達の生まれ育った福岡の現状と問題を認識し、将来像を構築することによって福岡から自己変革の波を起こしていきたいと考えます。福岡には潜在力があります。昔からアジアの玄関口として発展し、そのような環境の中から優れた人材を輩出してきました。この潜在力を発見し、伸ばし、福岡の住民に希望を生み出していくこともこれからの社会を生きていく私達の責務です。
「政援隊」とは幕末の志士、坂本竜馬の設立した海援隊に由来します。坂本竜馬は幕末の日本の危機にあって、海から日本を援けるという趣旨で海援隊を設立しました。その後日本は坂本竜馬が思い描いたとおり民主主義の世の中になりましたが、そのような社会では中央政府や既存の政治に依存するのではなく、私達一人一人が社会に何ができるかが問われていると思います。このような時代の中で私達は海からではなく、政治から日本、福岡を援ける。そう固い決意で政援隊と名付けました。これからの福岡を形作る有志の皆さんの、参加お待ちしております。
新しい世紀のすばらしい、夢ある社会の実現の為に。
Thesis
Yoshiki Hirayama
第20期
ひらやま・よしき
衆議院議員鬼木誠 秘書
Mission
選挙と地方分権から民主政治を考える 食料問題 首相公選制