論考

Thesis

シン・ニンゲン教育立国宣言
−松下幸之助塾主研究から考える国家百年の大計−

 松下幸之助塾主(以下、塾主)は、「松下政経塾」を理想の教育モデルとし、教育制度改革として「多様な人間教育の実施」「教員養成専門機関の設立」の二本柱を掲げた。また塾主の教育は「教育基本法」と数多く類似点が見られるため現在でも大いに価値があると言える。それを引き継ぎ筆者は、「新」「真」「信」「神」という理想の人間を「徳育・知育・体育・実育」によって育成する「シン・ニンゲン教育」こそがPHP実現すなわち楽土建設の道だと考える。

0. はじめに

 松下幸之助塾主は、精神大国としての世界貢献を目的に、「国民大衆党・設立趣意書にて」目指すべき国のかたちとして、三つの長期目標[i]と十個の短期目標[ii]からPHP実現、すなわち楽土建設という青写真を描いていた。本論では、その中の「多様な人間教育の実施と教員養成専門機関の設立」を政策として受け継ぎ、「シン・ニンゲン教育立国宣言」として表明することとする。

1. 塾主の考えた教育制度改革

 塾主は、既存の教育制度には限界があるとし、その改革として「多様な人間教育の実施」「教員養成専門機関の設立」の二本柱を掲げた。そしてこれらの柱に基づき、さらに具体的目標として「(1)義務教育の充実」「(2)公的教育の再検」「(3)国家試験の導入」「(4)師範学校の復活」「(5)教員地位の向上」「(6)四権分立の成立」の6つを検討していたと筆者は整理した[iii]。以下、各々について詳説する。
 義務教育の充実とは、「徳育」「知育」「体育」の三本柱により教育を見直すことであり、1966年『PHP』「バランスのとれた教育を」にて言及された。徳育とは、人間性を高め、天与の特質を磨いてゆく「人間教育」と、何が正しいか、何が大事であるかを教える「道徳教育」からなる[iv]。知育とは、知識や技術を教える「知技教育」と、伝統精神を教える「歴史教育」、そして語学や海外常識を教える「国際教育」からなる。体育とは、身体を鍛えるための「健康教育」である。さらに、これら三本柱によって学んだことを、実際に即して応用する「実育」の重要性も塾主は考慮していた。
 公的教育の再検とは、学校教育の年数及び体系を抜本的に検討し直すことであり、1969年『PHP』「まず人間自身を育てる教育を」にて言及された。既存の「義務教育」「高等教育」との体系に加え、3年制の職業学校と5年制の職業専門学校との「専門教育」を導入することが考えられていた。そうすることで本人の適性がより重視され、学歴の重要度が低下してゆくというわけである。また、義務教育を10年とし、伸びた一年を前倒しし、満5歳から入学させることで、子どもにより早く共同生活に慣れさせることを塾主は意図した。
 国家試験の導入とは、大学において卒業試験とは別に、習熟度を判断する階級規則の国家試験を設け、卒業試験及び国家試験の両者の合格を以ってして大卒とするとの制度を取り入れることであり、1969年『PHP』「まず人間自身を育てる教育を」にて言及された。これにより、学歴主義の抑制と即戦力の育成を見込めると塾主は考えていた。
 師範学校の復活とは、国費により教師を養成するという過去の師範学校制度を復興させることであり、1968年『泉苑』「勇気ある指導者よ出でよ」にて言及された。これは、専門教育を受けた者のみが教師となることができるというものである[v]
 教員地位の向上とは、教師を尊敬される位置に引き上げることであり、1968年『泉苑』「勇気ある指導者よ出でよ」にて言及された。具体的には、給料を上げること、生産性を上げた者を尊重し名誉を上げることである。また、教師になった後にも研修や再審査を行い水準を維持することも塾主は考えていた。
 四権分立の成立とは、既存の三権分立に対し、行政府から教育部門を分離独立させ、司法・立法・行政・教育の「四権分立」とすることであり、1975年『宝石』「荒廃した”日本”」にて言及された[vi]。これにより、教育が政情によって左右されずに、国民を第一に考えた教育方針を打ち出し、徹底させることができるとした。

2. 理想の教育としての松下政経塾

 以上の制度を塾主は、理想の教育機関としての「松下政経塾」から想定したと筆者は考察する。
 1980年の第一期生入塾式において塾主は以下のように語っている。

 「卒塾して、すぐに文部大臣なら文部大臣をやれと言われても、それをやれるというぐらいの見識を養わなくてはいけないと思います。(『リーダーを志す君へ』,1980)」

 この文章の意味は、塾を卒業してすぐの政治家としての経験がない状況でも、文部大臣のような内閣を構成する要職をやれるくらいの、深く物事を見通し本質を捉える優れた判断力を養わなくてはいけないとの意味である。ここでなぜ塾主は、数多ある大臣職の中でも敢えて「文部大臣」と言ったのか。それは塾主が特に教育を何よりも重要だと考えていたからではないだろうか。また、筆者はさらに、政経塾での生活において、教育の要諦を学ぶことができると考えたからではないかと考察する。
 塾の教育方針は、自修自得・万差億別・現地現場が挙げられるが、これはまさに2020年に改訂された「新学習指導要領」において最重要となる「アクティブラーニング」の見本であると言える。なぜなら、アクティブラーニングを定義する文言としての「主体的で対話的で深い学び」がそのまま塾の教育方針と対応しているからである。自修自得として主体的に動き、万差億別の価値観を相手に対話の機会に事欠かなく、現地現場に入ることにより理論と実践の隔たりと理論の再構築を行うことができる、というわけである。また、この教育はアダプティブラーニングとも捉えられ、さらに実学重視のケーススタディの先取りとも解釈できる。したがって塾主の考える教育は、時代を先取りした、現代において最も必要な教育だと言えよう。そして、松下政経塾こそが理想の教育モデルだと考えられるのである。

3. 教育基本法と塾主の考える教育

 また他にも、現在の教育と、塾主の考える教育とが密接に関係している例がある。それが「教育基本法」との類似性である。教育基本法とは、日本教育において最も重要で根本的な法律であるが、これと塾主が規定した「教育の大本」が非常に類似している。この両者を以下にて比較する。
 「教育基本法」にて、教育の目的及び目標は以下のように定義されている。

 「第一条 教育は、人格の完成を目指し平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」
 「第二条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
  一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
 二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
 三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
 四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
 五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。」

 一方で、塾主は教育の大本として以下のような文章を残している。

 「知情意の調和と育成とにより、人間性を高めて平和、幸福な人生を築き、社会の繁栄をもたらすところに教育の大本があります。
 教育にあたっては、単に学問技芸を教えるだけではなく、人生についての正しい生き方をしつけていくことが肝要であります。
 民族の興隆世界の平和も一に教育の力にかかっております。われわれは人間としての意義ある生活を実現するため、教育に最も意を注ぐべきであります。(「PHPのことば その十」「教育の大本」,1948)」

 共通点を抽出すると、「人間性の完成を目指し」と「人間性を高めて」、「平和」と「平和」、「幅広い知識と教養」と「学問技芸」、「道徳心」と「人生についての正しい生き方」、「主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する」と「民族の隆盛」、「国際社会の平和」と「世界の平和」が挙げられる。
 ここから筆者は、両者は非常に関係箇所が多いと言えるため、塾主の考える教育は現在の日本において大いに価値あるものであり検討に値する、と考察する。

4. シン・ニンゲンと楽土建設

 では、この塾主の教育を引き継いだ上で、今後の日本にはどのような教育が必要だろうか。筆者は、「シン・ニンゲン教育」こそが、それに当たると考える。この教育は、シン・ニンゲンなるものを育成してゆく営みであるが、ではシン・ニンゲンとは一体何か。これは筆者の造語であるが、この言葉には4つの意味がある。それは「新」「真」「信」「神」である。
 「新・人間」とは、新しい人間観、すなわち人間は万物の王者であるとの考えを元に「人間とは何か」を理解した人間である。これは、塾主が1972年5月に発表した「新しい人間観の提唱」に基づく人間像であるが、詳述すれば、生成発展[vii]という宇宙における自然の理法[viii]に従って、万物の本質を生かし物的及び心的双方における繁栄を生み出すという天与の本質[ix]を持っている、との考え方である。
 「真・人間」とは、その国の伝統精神を備え、「国とは何か」を理解した人間である。『日本と日本人について』では、日本において「衆知を集める」「主座を保つ」「和を貴ぶ」の三つが伝統精神であると塾主は考えた。
 「信・人間」とは、信頼により、悪や罪(sin)を犯すことなく善となり、常に謙虚に物事に向き合う人間である。人間は完全無欠ではなく、本来の姿は無色透明の白紙であるため、善にも悪にもなり得る素質を持っていると考えられる。したがって容易に悪に転じる可能性があるが、他者から信じられ、あるいは自身を信じることによって、善にもなり得る。そしてそのことを自覚し、善の立場で謙虚に物事に向き合う姿勢で居るのが、この人間である。
 「神・人間」とは、素直な心にて物事の本当の姿、実相を見ることができる人間である。物事の本質を見抜くには、神の如く人間界から離れ、振り返って見ねばならないため、心を虚にして素直になる必要があると考えられる。また、知恵の中でも最上級の神の知恵、天地自然の理、恒久不変の真理である「天知[x]」に至る必要がある。それらを体現した人間がこれに当たる。
 以上の4つのシン・ニンゲンを教育によって育成することが、物心一如を実現できていない現行の日本において大変重要であると筆者は考える。具体的には、「新」は徳育[xi]で、「心」は知育で、「信」は体育で、「神」は実育で教えてゆく。そして、この「シン・ニンゲン教育」を実現させることによって、「国徳国家」という物心両面の調和ある豊かさを生み出すことができるのである[xii]。さらにその結果、「楽土建設」すなわち誰もが天分を自由に生かすことのできる社会、「繁栄・平和・幸福」が実現された国を建設することができるのだと筆者は考察している。

5. これからの「教育」の話をしよう

 では、このシン・ニンゲン教育のこれからのあり方はどう考えたらよいだろうか。

 出典:OECD(2019)

 以上の図は「Educational2030 ラーニング・コンパス」という、OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:経済開発協力機構)が2030年を見据えて、これからの学習の枠組みを図式化したものである。つまりこの図は今、世界において最新の教育指針だと言って良いだろう。この図に対して、筆者は「シン・ニンゲン教育」が以下のように関係すると考察した。
 「Reconciling tensions & dilemmas(対立やジレンマに対処する力)」には、体育の「信・人間」が対応する。なぜなら、信頼により悪や罪などの対立やジレンマに適切に対応する人間の育成が、この「信・人間教育」だからである。
 「Taking responssibility(責任ある行動をとる力)」には、徳育の「新・人間」が対応する。なぜなら、万物の王者として責任を持って行動する人間の育成が、この「新・人間教育」だからである。
 「Transformative competencies(変革をもたらすコンピテンシー[xiii])」には、知育の「真・人間」が対応する。なぜなら、伝統精神にしたがって主座を保ち、衆知を集めることで物事をよりよく変えてゆく人間の育成が、この「真・人間教育」だからである。
 「Creating new value(新たな価値を創造する力)」には、実育の「神・人間」が対応する。なぜなら、素直な心で物事の実相を見ることで、より本質的な価値を創造してゆく人間の育成が、この「神・人間教育」だからである。
 以上の根拠から、これからの教育を考える上で、この「シン・ニンゲン教育」が非常に大事であると言える。ただし本論においては、現行の具体的教育政策との差異について考察し切れていない。この点については今後も探究していきたい。

6. おわりに

 最後に、塾主の残した「教育の大本」のこの言葉を以って本論を締め括ることとする。

 「民族の興隆も世界の平和も一に教育の力にかかっております。われわれは人間としての意義ある生活を実現するため、教育に最も意を注ぐべきであります。(「PHPのことば その十」「教育の大本」,1948)」

 すなわち教育こそが人間にとって最も重要な営みであり、教育にこそ我が国の未来がかかっている。ただし現状の教育現場には問題が山積みである。したがって我々は今一度、現行の教育制度を見直し、塾主の制度案を元に、改革していく必要があるのではないだろうか。教育は、人類の発展及び歴史の基盤となると共に、時代間の架け橋である。そして、真の繁栄・平和・幸福、すなわちPHPへの道[xiv]、真の楽土建設への道なのである。

7. 引用・参考文献

PHP総合研究所研究本部「松下幸之助発言集」編纂室『松下幸之助発言集7』,PHP研究所,1992年。
 −『松下幸之助発言集10』,PHP研究所,1992年。
 −『松下幸之助発言集15』,PHP研究所,1992年。
 −『松下幸之助発言集37』,PHP研究所,1992年。
 −『松下幸之助発言集38』,PHP研究所,1992年。
 −『松下幸之助発言集39』,PHP研究所,1992年。
 −『松下幸之助発言集40』,PHP研究所,1993年。
 −『松下幸之助発言集43』,PHP研究所,1993年。
 −『松下幸之助発言集44』,PHP研究所,1993年。
松下幸之助『道をひらく』,PHP研究所,1968年。
 −『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』,PHP研究所,1977年。
 −『私の行き方考え方』,PHP研究所,1986年。
 −『君に志はあるか』,PHP研究所,1995年。
 −『リーダーを志す君へ』,PHP研究所,1995年。
 −『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』,PHP研究所,2009年。
 −『松下幸之助が考えた国のかたち』,PHP研究所,2010年。
 −『松下幸之助が考えた国のかたちⅡ』,PHP研究所,2010年。
 −『松下幸之助が考えた国のかたちⅢ』,PHP研究所,2010年。
 −『松下幸之助が描いた21世紀の日本』,PHP研究所,2011年。
 −『日本と日本人について』,PHP研究所,2015年。
 −『人間を考える』,PHP研究所,2015年。
白井俊『OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来』,ミネルヴァ書房,2020年。
教育新聞『FUTURE EDUCATION』,岩波書店,2020年。
教育の未来を研究する会『最新教育動向2021』,明治図書出版株式会社,2021年。

[i] 塾主は長期目標として「国家目標確立」「新国土創成」「無税国家」との三つを掲げた。一つ目は、世界の発展に寄与貢献しうる真の文化国家を実現するための国としての基本方針を確立することである。二つ目は、可住国土を増やすため新しい国土を創成することである。三つ目は、国が税金を必要とせずさらに収益を国民に配当しうる福祉国家を実現することである。この三つの目標達成により「国徳国家」の実現に繋がるとされる。

[ii] 塾主は当面の実現十目標としては以下を掲げた。「所得税一率五割減税の実施」「建設国債の発行」「無税国家、収益分配国家の実現」「新国土創成事業の展開」「政治の生産性の大幅向上」「日本的民主主義の確立」「多様な人間教育の実施と教員養成専門機関の設立」「政治家及び官吏の優遇」「生きがいを高める社会の実現」「国際社会への真の寄与貢献」

[iii] 6つの具体的目標と二本柱との関係としては、「多様な人間教育の実施」には「公的教育の再検」「義務教育の充実」「国家試験の導入」が、「教員養成専門機関の設立」には「師範学校の復活」「教員地位の向上」が対応し、「四権分立の成立」は両者の柱に対応していると考えられる。

[iv] 道徳は、人間関係が円滑になり社会のロスがなくなるため、生産性の向上として実利実益をもたらすとされる。『21世紀の日本』p64。

[v] ただし、塾主は職業選択の自由を念頭においていたため、特別な研修を受け、資格試験に合格した者も教師となることができるとの例外も設けていた。

[vi] 教育府は、国家教育委員10名と国家教育委員長官1名からなる。委員は、首相から推薦、国会から承認された者であり、どの政党に属していないことが条件となる。任期は8年で4年ごとに半数が改選される。長官は委員の互選で決まり、任期は4年となる。『私の夢・日本の夢 21世紀の日本』p191。

[vii] 生成発展とは、衰退、消滅を含めて新しいものが生まれることを指す。特に人間の場合は、衣食住をはじめとして、自らの生活が物心ともに、より豊かで快適なものとなることを指す。これを実現させるところに経営の使命があると考えられる。

[viii] 自然の理法を塾主は、あらゆる文脈にて使用している。したがってこの言葉の射程は一様に捉えることはできないが、筆者はこれを「生成発展」「共存共栄」「当然のことを当然にやること」等の包括概念だと理解している。

[ix] 塾主は、物的法則と心的法則とを想定しているが、前者を因果律、後者を感謝の心と説明している。

[x] 塾主は知恵を「個人知」「衆知」「英知」「天知」の四つに分類している。個人知の集積が衆知と英知であるが、前者は欲望を持った俗人の知恵の集積であるが、後者は利益に捉われず素直な心で集めた知恵の集積である。そして英知が天知に相通ずるのである。

[xi] 筆者は、新しい人間観、すなわち人間は万物の王者であるとの考えを元に「人間とは何か」を理解するためには、理論のみの理解のみならず実践的経験が必要であると考える。それは、万物の王者という言葉の意味が、単なる西洋的な「神>人>動物・植物・物」との構図での表されるような力関係ではないからである。そのためには徳を育む必要があると考えた。

[xii] 国徳国家の四条件として塾主は「個々の国民の道義道徳心が高く、マナーが良いこと」「建国から二千年の間に培われてきた独自の伝統や歴史が国民の間で大切にされ、誇りとされていること」「文化の薫りが高く国土整備が行き届いて美しいこと」「経済活動が活発にそして円滑に行われ、経済力が充実していること」を挙げている。これらの要素にはそれぞれ、「新」「真」「信」「神」が当てはまる。

[xiii] competencyとは、教育の文脈では「skill(技能)」「literacy(読み書き能力)」「qualification(資格・能力)」の意味を持つ。『OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来』p2。

[xiv] 塾主は「礼の本義」として「礼は、人間が人間本然の生活に入る第一歩であります。礼を知り、これを守ることによって、人間生活の秩序が保たれ、平和の道がひらけます。」と言っている。さらに礼は三つに分けられるとし、「宇宙根源の力に対する礼」「人間に対する礼」「物に対する礼」との分類をする。さらにこれは、信仰に生きることが基本であるとされる。

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