研修活動塾生による、現在までの研修活動を一部ご紹介いたします。

2018年 4月

研修活動3・4年目 同盟国視点で眺める日米同盟と、日本の立ち位置(1)

深作光輝ヘスス/松下政経塾第36期生

同盟国視点で眺める日米同盟と、日本の立ち位置(1)[1] 同盟国視点で眺める日米同盟と、日本の立ち位置(1)[1]
私は現在アメリカ、ワシントンDCの議会で政策担当フェローとして勤務しています。2009年から3年間在外公館派遣員として在米日本国大使館で勤務し、その時の体験がきっかけで志を抱き入塾いたしました。実践活動では志の原点、ワシントンで研修をしようと決意し、政経塾生という立場で6年ぶりに米国首都に戻って参りました。
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<トゥルシー・ギャバード(Tulsi Gabbard)下院議員事務所での勤務>
 
2018年2月より米日議員連盟(コーカス)、外交・軍事委員会に所属するギャバード議員(ハワイ2区選出・民主党)の事務所で外交政策担当フェローとして勤務しています。もともと国務省職員が担当していた分野をそのまま引き継ぐ形で、アジア・太平洋地域、中東情勢などをカバーし、議員の外交委員会での発言の準備・事前レク、来訪する各国大使や閣僚などの事前勉強会に加え、関連法案の事前調査と議員が法案に賛成・反対を示す上で必要な調査・情報提供等を担当しています。
当事務所では外交・軍事分野を私と他2名の軍人(海兵隊現役・海軍予備役)で担当をしており、専門性がオーバーラップする分野においては意見交換をしながら業務にあたっています。
 
こちらに来て、驚いたことは下院議員スタッフの担当する分野の広さです。一般的に下院では1人の議員に対し10名程度のスタッフが配置されていますが、他方、上院では1人の議員に対し40名程度のスタッフを抱えている事務所もあり、上院では1スタッフが専門分野を狭く深く担当するところ、下院では広くかつ深く追求することが求められます。
私自身、アジア太平洋地域の外交を担当していますが、時に国際的枠組みで取り組む環境問題や、女性活躍に関する案件がデスクに置かれ、議員に対しレクをするために丸一日かけて勉強することもしばしばです。これらの作業を通し、各分野に対する理解が深まるとともに、米国が外交の間口を広く持つことで各分野において自国のプレゼンスを国際的に高めようとしているということを強く感じます。
 
研修でワシントンに来た大きな理由は、日米関係を米国の視点で眺め、日本が米国議会の場でどのように扱われ、どのような役割を求められているのか、米国の国際戦略の中でどのように位置付けられているのかを理解するためです。
日米同盟は我が国の外交戦略の前提として当然の如く語られており、一般的に日本にとって米国が重要なパートナーであることを理解してはいるものの、なぜ米国にとって日本というパートナーが大事なのか、彼らが日本に期待をしていることは何なのか、また米国の大きな国際戦略の中でどのように日本が位置付けられているかという米国視点で理解することが同盟の価値を高めると考えます。
日米同盟が今後も我が国の繁栄の基礎として大きな役割を担うとき、米国が引き続き国際的に大きなプレゼンスを示すことは、日本の利益につながると信じています。ここワシントンで米国議会、下院議員の事務所で勤務する間、米国の国益に微力ながら貢献すること、また米国視点に立ち我が国の外交戦略を考えられるようになることで日本の利益に資する人材となれるよう研修を重ねてまいります。
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