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「エネルギー、原子力政策に関する研究」

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松下政経塾

2012/4/1

物江潤塾生(第32期生)

 エネルギーと原子力政策を実践活動のテーマとしています。私が福島県で生まれ育ち、地震や津波を取り扱う土木工学を学んだこと、3.11直前まで電力会社に勤務したこと、ご縁があって松下政経塾に入塾したことを受け、私の仕事だと感じたためです。
 実践活動では、エネルギー、原子力政策に関する議論に焦点を当てています。その理由は、当該議論が成立しにくい性質を持っているためです。議論すべき分野が経済、安定供給、安全性等、広範であるために、ある分野の専門人が、他の分野では非専門人となってしまい、全体的視点を持った議論が難しくなっています。また、各人が都合の良いデータをもとにバラバラに議論を開始する傾向も問題です。トゥールミンの議論モデルに従えば、議論には共有されたデータが必要条件ですが、なかなか条件が満たされた議論を目にすることがありません。
 現在、福島県で古いアパートを借り、書籍を山積みにしながら仮説を立てています。時間がかかる仕事ですが、非常にやりがいがあると感じています。

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