Thesis
隣近所が外国人の時代も間近です。2014年度の実践活動では、日本人と外国人住民の顔の見える関係作りを実践しています。その一つである『芝園にぎわいフェスタ』の模様を、埼玉県川口市の外国人と日本人のための情報誌『Cupola』に寄稿致しました。地域の居住空間における外国人住民との共生を考える、一助になれば幸いです。
外国人と日本人のための情報誌「Cupola」 第15号(2015年1月8日発行) 寄稿
「芝園にぎわいフェスタ」 日本語(PDF版) 英語・中国語・韓国語(PDF版)
【実践活動紹介】
今後の日本は、多様性を社会の活力にしていく必要がある、という話を聞きます。多様性の中には、外国人住民の増加も含まれているはずです。
確かに、外国人の同僚ができれば、その物の見方や新しい価値観は刺激になります。街中にタイ料理などのエスニック料理屋が増えて、アジアンテイストの家具や小物を買えるならば、私たちの選択肢も増えて楽しいはずです。仮に、留学生が増えれば海外にいかずとも、異文化コミュニケーションの能力を育めるでしょう。
会社、都市や大学であれば、外国人の増加による多様性を、私たちの活力にできるかもしれません。一方で、外国人住民が、地域の居住空間に増えたらどうなるのでしょうか。居住空間では、誰しも静かに暮らしたいはずです。しかし、文化・習慣の異なる場合、その差異により、様々な課題を抱えることになります。
様々な課題を抱えつつも、地域の住民同士は、国籍を問わず災害時に助け合える関係を必要とします。両者がいざという時に協力し合える関係を育むため、住民の約4割が外国人住民の芝園団地において、平時における『顔の見える関係作り』を実践しています。
Thesis
Hiroki Okazaki
第33期
おかざき・ひろき
Mission
「ゆるやかな共生」にもとづく「隣近所の多文化共生」