７月報告書

７月１１日、シルクロドの中心地でよく知られた中国の新彊省のウルムチ市を向かって北京国際空港を出発、４時間立って午後９時になってウルムチ空港に到着。緯度では北京と４０度近い差があり、時間の差が２時間以上になっているはずけど、新彊省の住民たちは地元の時間より北京の時間を使っていることが今現在向こうの状況。北京と言う開放された大都市の様々な変化を学ぶ為に取りあえず、生活の中心になっている時間から北京式でやろう！ということが今回研究の対象になったウルムチ市、新彊省及び他の中国全地域で感じた雰囲気であった。

勿論、新彊省また、チベトの場合には上の理由以外にも、分離可能性が一番高い（今回訪問したタクラマカン砂漠の下のボダンというところにも７月８日ウィグル族の反漢デモが行って、６６名のウィグル人が中国人民解放に殺されたという情報が広まっていた）地域として中国の中央政府との連帯感と一体感を高めるために北京と同一時間を使っているという見方も充分に理解することができる。

従って、ウルムチ市内のホテルに到着した夜１０時３０分過ぎてもまだ太陽が空に懸けていた不思議な景色を見ることが出来た。

新彊省のウルムチまで吹く中国の開放政策の中でもう一つの附産物を時間を通じて感じることが出来た。br>今回中国の西域であり、新彊省で研究テーマとして取ったことは広くみると小数民族に対する中国の放送政策ということで、特に最近トウ小平死後予測される様々な変化の中で一番関心を集めるウィグル族の分離可能性と関連してウルムチとカシュカル地域を中心する中国中央政政府の放送政策を調べた。

中国の放送政策を簡単に言えば、社会主義体制安定のための公器である。情報の伝達とか娯楽の提供ということはまだ遠い未来の話である。今回研究対象地であるウルムチの場合は、特に、ウィグル族と中国漢族との一致単結を強調するプロパガダ番組がテレビで毎日繰り返して放送された。しかし、地元のウィグル族の年寄り（５０歳以後）の場合は中国語を解らなくて、CC-TV（中国中央放送）等の漢語を使う番組には全く関心がなかった。中国政府もこの点をよく理解し、ウィグル語で放送するチャンネルを一つ運営しており、ウィグル族の場合は、大部分この放送にチャンネルを固定していた。

しかし、ウィグル語の放送も元もとは漢族のための番組であり、ウィグル語でダビングした放送しかいなかった。番組内容もプロパガダであり、ウィグル族と直接な関係がない番組であった。このような状況によって最近、開放の波を乗って新彊省で人気のある番組が隣のロシアとカザクスタンからの不法ビデオテープである。ウィグル語で翻訳されている黒テープが市場とか広場等人々が集まるところで小さなテレビを通じて放送されることは新彊省で見られる普通の光景である。勿論テレビ局の放送ではなくて、個人的な商売によって行われているお金をもらう有料放送である。

結局、本当の意味のウィグル族のための放送政策はまだまだであることが今現在のシルクロド地域の状況である。こんな状況のひまを得てカザクスタン、パキスタンと近い国境都市であるカシュクルカンとかカラユルクン、クチャヤなどの地域住民の中ではカザクスタンとパキスタンの越境放送（SPILL-OVER)を視聴することもよく見られた。それに合わせて、放送を通じるウィグル族の教化及び漢化ということも放送政策の不備のため考えたより弱かった。

逆に、新彊省の至るところまで香港等の海外衛星放送受信用のパラボラアンテナが設置され、ウィグル人自ら自分のことを客観的に理解することが出来るような状況になっている。勿論海外からの衛星放送を受取は１級ホテルと国家機関外は法律的に禁止されているが、北京のようにパラボラアンテナの販売者が中国政府機関であり、中国ラジオ、映画、テレビ運営局（Ministry of Radio,Film&TV)だから現実的には誰でもお金だけあれば（参考で２mサイズのパラボラアンテナの値段はUS１千＄ぐらい）衛星放送を通じる海外からの情報を得ることは簡単であった。

昔シルクロド、今は新彊省である中央アジアは、まだ計画的な放送政策を通じる中日韓の交流という見方が考えられない状況である。

しかし、来る２１世紀インドと合わせて地球最後の開発地域である中央アジアは、東ヨロパとアジアを繋ぐ橋でスポトライトを受けるはずである。最近発見されているタクラマカン砂漠とタリム地域の石油と無限なガスもこの地域の重要性をもっと高めている。

しかしこんなバラ色の未来を準備するためには、取りあえず、この地域の複雑と混乱な歴史の悲劇を乗り越えて新しい共感帯を創造する努力が必要である。

それが衛星放送であり、互いの交流の先端てきな方法である。まだこの地域を巡ってそんな考えは弱いである。しかしすぐこの地域もイスラム教を中心するアラブ圏の広範囲的な衛星放送が実現されるとおもわれる。昔は直接な関係によって文化圏が形成されたが、こんかいは放送である。新彊省を中心する中央アジアがいつまでアジア文化圏で残るかはウィグルと向こうの文化等をとのぐらいわかるかに決められている。