論考

Thesis

ミヤンマ、ベトナム、カンボジア、ラオス現地状況について

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松下政経塾

1995/8/29

9月始めからミヤンマ、インドジナ3国を対象で、放送現状を中心する現地研究に入って行った。しかし、向こうの放送状況は、世論及び討論に基づく合理的な過程によって 放送政策が決定されることではなく、社会主義、独裁体制特有の党の基本指針とか指導者 の政策方向によって決められることである。そして、今回私の現地研修の場合は、出来れ ば、 地元の社会的にも、政治的にも力がある指導的な人物に会って自分の国の未来観と現実認識、方向等に関して直接に聞いて見る型で行われた。研究対象で直接に会った人々 の名前は、

ミヤンマ:

アウンサンスジ (ノベル平和賞受賞者)。
(ヤンゴン大学商科大学長)。      

ベトナム:

マクヅン(ホチミン大学国際政治学部教授教授)           

コ ヒ (ベトナムビジネスTIMES編集長)           

MORE(UNDPー国連発展計画ーベトナム責任者)           

ヅング (ベトナム社会科学研究所経済部責任者)           

金樹成 (韓国大宇グルプハノイ担当責任者)      

カンボジア:

ラニアヅ(第1首相)            

Tチャンラツ(第2国防長官)            

ヅジンコ(メコン川開発委員会委員長)            

ランダ(カンボジアDAILY記者)       

ラオス: 

カンソM(メコン川開発委員会委員長)

以外にも地元のいろんな人々に会って向こうの状況を把握、理解することが出来た。 今回、特にメコン川開発関係者達に会った理由は、UNDPが応援している<メコン川開発計画>が20世紀に入ってからインヂジナ半島をめぐる最初の地域共同体になったか らである。中日韓をめぐる3国共同体結成を目指す私にとって、戦争と理念、分裂、植民 地時代以来の悲劇的な歴史で思い浮かんでくるインドジナ3国とミヤンマの間の作られた 共同体組織を調べることはいろんな意味になると思われた。参考で、メコン川計画は、さる57年度以来この地域で数えきれなくて論議されたテーマであり、その間ベトナム戦 争、カンボジア問題、中ベ戦争などのいろんな要因によって中止されてきた世界的な地域 開発計画である。今、インドジナ3国とタイ、ミヤンマ、そした中国までメコン川計画は 国家的に懸案で打ち上げられている。UNDPが基礎案で作成した計画によると、メコン川計画は来る2020年までメコン川4千7百KMを通じて全部180個の水力ダムを 建設することを中心にして、道路、農地拡張、山林植木、水産業開発、公園造成、等の発 展案を包含している。開発するための資金は最少5百億$ぐらいで予測されている。

メコン川計画に関しては、後もう一度報告するつもりである。
今回のレポトで中心的に報告する部分はミヤンマのアウンサンスジさんの日本観と信念に 関することである。アウンサンスジさん(以下ースジ)に会った日は9月8日であった。 午前10時から行われた単独インタビュは70分間続けて11時10分頃終った。

初めて見たスジさんの印象は民主指導者としての強いイメジではなく東南アジアで珍しい 合理的な考え型を持っているエリトのように見えた。言葉の場合は完璧な英語で典型的な イキリス風のアッセントであり、みぶりも欧米人のことであった。話の途中でいつもユウ モアも忘れなくて笑いながら対話を続けて行った。具体的なインタビュの内容は11月の 松下政経塾塾報に載せるつもりである。スジさんが伝えた内容の中で一番真剣にしたこと はミヤンマ軍事政権に対する日本の円借款問題であった。さる7月19日日本外務省は8 9年軍事クデタ以後中止され来たミヤンマに対する10億$に到る政府借款を再開するこ とになったと発表した。スジさんはこの問題に関する自分の意見を次のように言った。

<基本的にはミヤンマを助けようとする日本政府の考え対して有難く思っている。しかし、日本政府の借款支援の意味がミヤンマ国民の中でどんな結果になるかに関しても 忘れなきゃならない。軍事政権を支援することとミヤンマ国民を支援することは全く違う 。今の状況では日本の円借款の行方はミヤンマ国民を弾圧する手段になる可能生がもっと 大きいのである。そして国民の意見に反する軍事政権の正統性を強化する秘資金になると 思われる。>

このようにスジさんの日本政府に関する評価は少し批判的であった。ミヤンマ国民に対し て直接に役に立つ支援を求めたのがスジさんの希望であったと思われた。国家利益という 観点からいつも行政官僚の手によって決定されて来た対外政策をこれからどんな価値観に よって決めるのかを思い出させるスジさんの答えであった。

いままでの競争と生存という国家利益の観点のかわりに、21世紀の新しい価値観として共存共栄、協力、人権問題、環境、軍縮、非核、等の問題が活発に論議されている日本で ミヤンマ問題はどんな意味になるかが宿題で残った。

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