自治体経営研究会～陸前高田市へ震災復興支援策を提言～

片山清宏塾生（第31期生）

今年度の「自治体経営研究会」の研究テーマは、「自然エネルギーを活かした東北地方の震災復興」。震災以降、陸前高田市において復興支援をさせていただいてきたが、同市では、震災復興計画（素案）が策定され、これからの本格復興に向け、産業と雇用の創出が大きな課題となっていた。水産業が基幹産業である陸前高田市において、水産業の再生なくして震災復興はないと考え、今回は水産業に的を絞り、現地現場主義のもと、カキ養殖の現場作業の手伝いや、被災漁師への要望聞き取り調査、水産加工場の見学と実態調査、魚市場の見学など、現場に入り込んで現状を調査し、震災復興における課題を明確にしていった。

1週間の研究期間の最終日には、調査結果と震災復興支援策の内容を提言書の形にまとめ、戸羽市長と久保田副市長に提言させていただいた。今回は、あくまで「自治体経営研究会」の活動の一環であったが、震災復興は長期に続く。引き続き復興過程を見守るとともに、今後も小さくとも自らのできる支援を実行していきたい。