神奈川県住宅政策懇話会

津曲俊明塾生（第29期生）　　　～大局観と長期的視野を持って住宅政策に臨みたい～

10月から神奈川県住宅政策懇話会の公募委員に就任した。古巣でもある神奈川県庁に足を運べる大変ありがたい機会をいただいている。住宅は人の生活にまつわる基本的な要素であり、家族とともに暮らし、まちの発展を左右する重要な要素である。成熟社会を迎える中で空家率は全国で13.1％、首都圏でも上昇傾向にある。一方で首都圏は人口増加地域であり、また高齢者や低所得者向けの住宅が少なく公営住宅は高倍率といった状況にある。

懇話会ではハード面のみならず、子育てや高齢者福祉の観点からの住宅政策の必要性を強調する委員もいらっしゃった。人生の先輩方が多数を占める懇話会の中で、私としては次世代の代表者として、人口減少社会を見据えて長期的な視点が必要である旨の発言させていただいた。近年は核家族化、少子化を背景として住宅政策と医療福祉政策を一体と考えなければならない時代になっていることを実感した。