道州制・地方分権から国家観を養う！

津曲俊明塾生（第29期生）

塾生が一同に集い、切磋琢磨し知見を高める合同合宿。今年２回目の６月合同合宿は私が合宿主担当として企画、運営を行った。合宿の目的を道州制・地方分権から国家観を養うこととした。合宿初日には研究会別に分かれて道州制を検討した。システムとして抽象的に捉えられがちな道州制・地方分権を医療・環境・地域・教育といった各専門分野で分析し、どのような道州制に対する賛否やどのような道州制であるべきか激論を交わした。

また、増田元総務大臣や坪井ゆづる朝日新聞社論説委員から講義をいただき政治・メディアの立場から見た道州制について理解を深めた。中でも政府の各種委員をお務めになっている西尾勝東京市政調査会理事長からは、何よりも「住民自らがまちをつくっていくこと」が地方分権の本質であり、現場からのボトムアップの大切さを実感させられた。

合宿の終わりには６つの省庁の若手官僚と意見交換会を行い、立場は異なるが同じ世代として現在の国家経営に関する危機感を共有することができた。政治と行政が無用な対立をすることは国家の生産性を低めるものであり、何よりも国民にとって不幸なことである。次世代を担う両者が緊張感を持ちながらも信頼関係を作ることこそ大切であろう。
最後になるが合宿をともに担当してくれた冨岡塾生、丹下塾生、ドマイインターン生ありがとう！