論考

Thesis

理性と温情の間で

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共同研究

1998/10/29

19期生の米国研修に(10月号に詳細を掲載)岡田塾頭が同行した。初めての米国滞在を通じて感じた日米の違いを語ってもらった。

米国は相対的に衰えたとはいえ、政治力、経済力、軍事力、文化力のいずれをとってもいまだに世界一の水準を保っており、世界中に絶大な影響力を持っている。米国は西欧文明の結晶であり、科学技術文明の最先端の「人工国家」(司馬遼太郎)である。人間の可能性を極限まで追求する一方で、自由を最大限に認めようとする。この国の将来を問うことは、人間の理性と欲望の将来を問うことでもある。
そんなことを考えながら初めて訪れた米国の入国審査に臨んだが、遊園地の切符拝見ほどの時間もかからないあっけなさだった。税関の申告表には「2分以内で記入できるようになっている。文句があれば○○まで」と記されていた。
テレビ番組もラジオ番組もバラエティーに富んでいた。独・仏・スペイン語だけでなく、アラビヤ語、インド系対象のものまであった。
ブルッキングス研究所、ファニー・メイ(住宅金融会社)を訪ね、共和党の広報部の説明を聞いたが、説明は単純明快、かつ面白い。

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