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今年7月から「シチズンシップ教育アドバイザー」を務めさせて頂いている神奈川県立湘南台高校で、総合学習を4時間使った「模擬議会」の公開授業が行われた。2010年度から神奈川県内全ての県立高校で始まった「シチズンシップ教育」。その教育活動開発校である湘南台高校で、日常的に社会参加できる新たな授業プログラムとして、「模擬議会」(湘南台ハイスクール議会と呼称)を実施することとなった。
1年生全員を対象に、議会の仕組みなどについて学習した上で、生徒を選挙で選ばれた「模擬議員」として、クラス毎に与野党および3つの常任委員会に振り分け、「太陽光発電の推進」「消費税10%への増税」「ごみ袋の県内有料化」という時事問題をテーマに設定し、各委員会での審議・採決を経て、本会議での委員長報告・与野党討論・採決を行うという内容にした。正規授業として本格的な「模擬議会」に取り組んだ高校は例がなく、公開授業には多くのメディアや教育委員会・学校関係者が詰めかけた。生徒たちは真剣な眼差しで授業に臨んでおり、鋭い問題提起や活発な議論も随所で見受けられた。今後は、この試みを一つのモデルとして、「日常的な社会参加を取り入れた教育の意義」を広く訴えていきたい。
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