実践者として「シチズンシップ教育」を広める

西野偉彦塾生（第31期生）

今、シチズンシップ教育が熱い―。昨年以来、シチズンシップ教育を推進する総務省の有識者研究会や国会議員連盟が次々と発足する中で、私も神奈川県立湘南台高校での経験を踏まえ、実践者としてNPOや大学等で講演活動をさせて頂いている。
若者のみならず幅広い世代にわたる政治への失望を痛感する一方、新たな希望も芽吹いている。ある30代の会社員は、「子どもたちにとって明るい未来を創るためには、他人事の政治不信ではなく、自分事の政治参画こそが現代

を生きる者の責任」と話す。シチズンシップ教育の高まりは、将来の有権者たる子どもたちだけでなく、ともすれば政治不信に陥りそうな私たちに対しても「政治参画」の必要性を説いているのではないか。今年9月に東京都内で開催する私の卒塾フォーラムに向けて、自らの取り組んでいるこのシチズンシップ教育の意義を広く深く発信していきたい。