営林実習

於：和歌山県熊野川町

政経塾の設立趣意書に、「この政経塾においては、有為の青年たちが、人間とは何か、天地自然の理とは何か、日本の伝統精神とはなにかなど、基本的な命題を考察、研究し、国家の経営理念やビジョンを探求しつつ…」という下りがある。
この天地自然の理とはいかなるものか身をもって体験することを目的に今年度新たに導入されたのが、営林実習だ。

塾生たちは、地ごしらえ、苗木の植え付け、作業 道の開設、間伐、枝打ちなど、和歌山の奥深くに入り込み、営林作業のイロハを体験した。

豊かな森の恵みが川へと流れ、そして海に注ぎ、豊かな海洋資源を生み出す元になる。営々たる生命の営みに触れる貴重な体験ができた。

毎日くたくたになって帰って来るのに、心はむしろ癒されていく。自然とは偉大なヒーラーだ。

熊野川町の皆様には、現場までの送り迎えや山での弁当の手配、そして何よりも、素人ばかりで足手まといの塾生たちをどんなときも暖かくご指導くださったことに、深謝するのみである。