6月6日に、松下幸之助・塾主の「命知」モニターツアーに参加しました。
塾主は23歳で創業しましたが、37歳のときに某宗教の熱心な信者の方に誘われ、宗教団体の本部を参詣することに。
そこで多くの信者が喜びに満ちた表情で熱心に奉仕活動をする姿に接し、自らの事業の使命を改めて考え直すこととなり、宗教が精神の安定をもたらすことで人を幸せにしているように、自らの事業も物質的な豊かさを通じて貧困をなくすことで人を幸せにする聖なる事業である、という使命を知るに至る・・・
これが「命知」です。
この某宗教とは天理教です。
23歳の塾生当時、塾主の著書「私の行き方 考え方」を読んでこのエピソードは知っていましたが、約30年のときを経て、やっと現場を訪問することができました。
塾主が実際に参拝された礼拝場の中もご案内をいただきましたが、90年前の青年実業家であった塾主の姿を思い浮かべつつ、感慨深いものがありました。
企業にとって「命知」の通り経営理念が大切であるように、国家においても「国是」・「国家百年の大計」が必要である、という塾主の考えは、政経塾建塾の大きな柱のひとつですので、今回の訪問は政経塾の原点に改めて触れる機会ともなりました。ちなみに、政経塾では「現地現場」主義が研修方針のひとつですが、勝手な思い込みでこれまで天理教本部は山の中にある、というイメージを持っていましたが、普通に平地に本部があって驚き・・・やはり現地現場で体感をしないと分からないことが多くありますね。
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