2024年は松下幸之助・塾主(以下、塾主)が生誕されてから130年という節目の年でした。生前、塾主は「130歳まで生きる」とも発言をされていた所縁もあります。
昨年9月に松下政経塾(以下、政経塾)の卒塾生の集まりである塾員会が中心となり、和歌山にある塾主のお墓にお参りをしました。
墓参の後の交流会にて、塾主の孫にあたる松下正幸・理事長にご挨拶をいただきましたが、その中で「祖父は「静かに」眠っておらず、今の日本の状況を見て怒っているのではないか」というお話がありました。
1979年、塾主が84歳のときに政経塾は設立されましたが、塾主の強い憂国の念が政経塾の発端です。
以来、45年が過ぎようとしていますが、果たして日本の政治・経済・社会は45年前と比べて良くなったのか。それよりも塾主が半世紀前に憂いていた通りの状況になっている、と言えます。
政経塾として、野田佳彦・元総理大臣を輩出するなど、日本の政治・経済・NPO等の各分野で一定程度の結果は出してきたとはいえ、塾主が政経塾に求めたものには到底届いていないのが現状です。
生誕130年という節目を迎え、改めて政経塾を卒塾したひとりとして、塾主の建塾の理念に立ち返り、日本・世界にとって有為な人間を世の中にひとりでも多く送り出したい、と改めて心に誓いました。
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