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11月初め、海外研修の一環で台湾に行った。その中で訪れた台南の烏山頭ダムは、昭和初期に台湾の近代化に尽力した日本人技師・八田與一氏が建設したものだった。ご案内頂いた現地の方によると、八田氏は今でも台湾で最も尊敬される日本人であり、台湾国内で唯一銅像が建てられている日本人だという。
烏山頭ダムは、建設当時「アジア最大」と言われ、実際に台南の農業発展に大いに寄与したというが、それ以上に心を打たれたのは、現地の台湾人たちに尽くした八田氏の人間性であり、無私の精神だった。困難な状況でも信念を貫き、民衆に寄り添い、現地現場に立ち続けた八田氏は、亡くなった後も記念館が建てられるなど時代を超えて顕彰されており、我が国の偉大な先人が海外に遺した足跡に深い感銘を受けた。
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