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この日は文化を掘り起こすために、龍郷町秋名地区の旧暦八月の伝統行事「平瀬マンカイ」をこの眼で初めて観に行った。行政の政策などにより、多くの水田が砂糖きび畑に転換した奄美において、秋名地区は数少ない水田地帯であり、だからこそ、この米作の祭祀が残っているのである。海に向かい、海の彼方の神々へ豊穣を祈願する信仰心の奥底には、「海と山とがつながっている」という奄美の人々の自然観があるのだと想う。ノロと呼ばれる年配の女性の方々が祈祷する姿はとても神々しく、奄美の文化の原点を観る想いだった。奄美がどんなに現代文化の波に晒されようとも、平瀬マンカイが残っている限り、奄美の文化はまだ復興できると信ずる。ちなみにマンカイとは、一説には福よ来いという意味である
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