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こんにちは。
39期生の波田大専です。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、農業現場でも大きな打撃を受けています。その1つが、来日する予定であった外国人技能実習生が来られなくなってしまったことによる深刻な労働力不足です。
私の地元北海道では、約1万人の技能実習生を抱えており、そのうちの約8割が農業をはじめとする食の現場を支えています。農繁期を迎える農業現場にとって、頼りにしていた技能実習生が来日できないことは致命的です。手間のかからない別の作物への転換や、農協職員が残業して作業する等、やむを得ない対応を迫られている状況です。
このことから、外国人材に依存した農業は食料自給・食料安全保障の観点から極めて脆弱なものであると危機感を感じました。農水省は今年2月、牛や鶏の「飼料の自給率」を論点に食料自給率の新指標を提唱しましたが、外国人材への依存度が高まる中、今後は真の自給率を示す上で「労働力の自給率」も勘案する必要があるのではないでしょうか。
外国人材にできる限り依存しない自立した食料生産を実現するためには、少ない人手でも効率良く作業ができる生産性の高い農業経営が不可欠です。最先端のロボット技術やICTを活用したスマート農業の実現の重要性をあらためて強く感じました。自粛ムードの中できることは限られますが、引き続き研修に打ち込んで参ります。
※写真上 三重県津市(株)浅井農園にて2019年6月撮影
写真下 松下政経塾講堂にて2019年3月撮影
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Daisen Hada
第39期
はだ・だいせん
Mission
最先端農業大国ニッポンの実現