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こんにちは。
39期生の波田大専です。
私の地元北海道では、本州よりも約3週間程遅く毎年5月下旬頃に田植えが行われます。今年度、農水省のスマート農業実証プロジェクトに採択された北海道当別町でも田植えが行われ、最先端の自動田植え機を活用した作業を私も実際に体験させて頂きました。
自動田植え機には、カーナビのようなモニタ画面が搭載され、GPSの位置情報を用いて誤差数センチの精度で自動走行します。従来は、田植え機の運転手1名に加え苗の補充者2名の3名体制で田植えを行っていましたが、運転が自動化されたことで2名体制での作業が可能となりました。ぬかるむ田んぼを真っすぐ走行するには熟練した農家さんの技術を要しますが、自動田植え機では農作業に不慣れな人でも写真のように真っすぐ綺麗に植えることができます。このようなスマート農業の普及は、労働力不足や後継者不足に悩む農業現場の生産性向上に向け、強力な切り札となることを現場で確信しました。
日本の食料自給率は、カロリーベースで37%と過去最低を更新しました。アメリカの政治学者イアン・ブレマー氏は、今回のコロナ禍を契機に国際社会はいっそうナショナリズムと保護主義に向かうと警告しています。有事の際にも自国で食料を賄えるよう、農業を守り発展させることはこの国にとって喫緊の課題です。日本の農業はこれからどこへ向かうべきか、そのあるべき姿の探求と実現に向けて引き続き研究実践活動に邁進して参ります。
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Daisen Hada
第39期
はだ・だいせん
Mission
最先端農業大国ニッポンの実現