論考

Thesis

自治体経営フォーラム2023開催報告

開催概要と所感

フォーラム名

自治体経営フォーラム2023 ~持続可能な地域づくりを目指して~

日時

2023年3月3日(金)19:15~20:45

主催

松下政経塾

後援

神奈川県、滋賀大学、一般財団法人地域活性化センター、ヨコハマ経済新聞

協賛

株式会社ジャパンインターナショナル総合研究所

場所

横浜情報文化センター6F

登壇者

横山幸司氏(滋賀大学経済学部教授)
毛塚幹人氏(元つくば市副市長)
林・小野有理氏(元四條畷市副市長)
坂田健太(松下政経塾41期)

プログラム

1「自治体マネジメント時代に向けて」
2「研修・研究報告」
3「今後の自治体経営に求められるものとは」
(パネルディスカッション)

イベント関連URL

開催プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000117382.html
横浜情報文化センターで「自治体経営フォーラム」元県職員の松下政経塾生が企画
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf29f556665f79b41a0189bd31803ed1f806e264

 2023年3月3日、横浜情報文化センターにて「自治体経営フォーラム2023 ~持続可能な地域づくりを目指して~」を開催した。当該フォーラムは、筆者が松下政経塾を卒塾するにあたり、その記念フォーラムとして、そして私の素志である「自治体経営」の向上に寄与することを目的として企画されたものである。当日は、来場された方のおよそ6割が自治体職員となり、関東所在の県庁や市役所からの参加者に加え、なかには九州の市役所から公務の一環で参加された方も見られた。

 第1部の基調講演「自治体マネジメントの時代に向けて」では、滋賀大学経済学部教授の横山幸司氏が登壇し、現状の自治体経営の課題を分かりやすく解説いただいた。人口動態がもたらす影響や公共インフラの老朽化など要点を端的に挙げていただいたことで、自治体経営における現状と問題点を会場と共有できたように感じる。

 その上で、第2部の研修・研究報告では「自治体経営戦略2023」と題し、筆者からどのように歳出を削り歳入を増やすか、具体的な事例を交えながら発表を行った。筆者が3年間の研修から導き出した経営改革の考え方【(①固定費の最適化+②新規収益の確保)×③人のエンゲージメント】を自治体経営に落とし込む形で、①については社会保障費と公共インフラ、②については脱炭素とスタートアップ支援、③については職員のマネジメント手法について説明した。

 そして、第3部ではこれまでの議論を基に、これから自治体経営において一層大切になるであろう「官民連携」について、パネルディスカッションを行った。横山氏と筆者に加え、元つくば市副市長の毛塚幹人氏、元四條畷市副市長の林・小野有理氏も登壇され、その知見を存分に語っていただいた。両氏の副市長として、その実績に裏打ちされた言葉には非常に説得力があり、官民の新たな関係性について多くの示唆に溢れていた。
 沢山の方のご協力のおかげで、フォーラムは盛会のうちに幕を閉じた。幸いなことに終了後のアンケートでも好評いただき、なかにはシリーズ化を求める声も聞こえてきた。特に、パネルディスカッションは満足度が高かったようである。改善点としては、参加された自治体職員の大半は若い方であり、経営的視点というところで、管理職向けの話も多く、話題と聴き手に少しばかりミスマッチが生じてしまったことである。この点は、パネルディスカッションにおいて、筆者が「1人の職員として何ができるか」という視点の発議をしていれば、改善できたはずなので次回に向けた学びとしたい。

卒塾の記念フォーラムという形での開催となったが、当該フォーラムが私の素志である「持続可能な自治体経営の実現」に向けた第1歩であると考えている。改めて、自治体経営フォーラム2023に関わる全ての方と参加者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げるとともに、簡単ではあるが開催報告としたい。

(参考)フォーラム当日の様子

■第1部 基調講演 横山幸司氏
■第2部 研修・研究報告 坂田健太
■第3部 パネルディスカッション
■第3部 毛塚幹人氏、林・小野有理氏
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坂田健太の論考

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Kenta Sakata

坂田健太

第41期

坂田 健太

さかた・けんた

Mission

持続可能な地域づくりに資する自治体経営の確立

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