
先日の11月3日、松下政経塾とPHP研究所の共催で「首長キャリアサミット」を開催し、地方自治のリーダーである首長の仕事に関心のある40歳以下の皆さんに多くご参加をいただきました。
知事や市長をはじめとする首長は、実際にどのような思いを抱いて首長となり、どんな姿勢で仕事をしているのか、塾出身の首長である村井嘉浩・宮城県知事、大谷明・ひたちなか市長、岡田吉弘・三原市長に語っていただきました。

私も首長経験者(3期12年)ではあるのですが、三者三様の切り口を聞かせてもらい、改めてリーダーのあり方に思いを巡らせる時間となりました。
ただ共通しているのは松下政経塾出身ということであり、それぞれ松下幸之助・塾主の考えを自治体運営の指針のひとつとされていました。例を挙げれば、村井・知事は「対立しつつ調和する」、大谷・市長は「すべての責任は社長(市長)にある」、岡田・市長は「経営感覚を持った自治体経営」など。
私自身、「衆知を集める」、「主座を保つ」、「世間は正しい」という塾主の言葉を、市長時代に常に頭に置いて市政運営にあたっていました。
加えて、全員に共通していたのは、トップとしての「覚悟」です。政経塾では「志」を重視していますが、私たちの「志」の定義は「志=公に生きる心」です。
私心・私欲をすべて否定するつもりはありませんが、塾生には私心・私欲を超えて、公のために生きる覚悟を持って、自らの志の実現に向けて歩んでいってもらいたい、と願っています。

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