松下政経塾(以下、政経塾)を設立した松下幸之助・塾主(以下、塾主)は、「21世紀はアジアの時代になる」と半世紀前から繰り返し述べていました。
政経塾では全塾生が参加する海外研修を実施していますが、昨年度のグローバルサウスのインドに続き、今年度はASEANの中心国であるインドネシアを訪問しました。
全塾海外研修の目的として、「塾生が異なる文明・人間観に基づく社会のあり方を体感することを通し、『国家百年の大計をつくる』ために必要な自国やその社会を俯瞰するグローバルな視座を得る」ことを掲げました。
私が在塾していたときには、海外からの1年間のインターン生として、韓国から1名、中国から2名、4か月間のインターン生としてオランダから2名が、同じ17期生として一緒に研修を受けていました。
また、塾内の寮には、アメリカからの研究生1名、韓国からの研究生2名が在塾しており、神奈川県茅ヶ崎市にある政経塾の敷地内にいても、そこに小さいながらも世界を感じることができました。
残念ながら、現在の政経塾では長期短期を問わず、海外からのインターン・研究生は滞在していませんが、今後、まずは短期のインターンの受け入れもしていきたい、と考えています。 政経塾のひとつの強みは、与野党問わず国会議員を輩出している民間財団であり、今後、日本のソフトパワー外交の窓口となりうる可能性を秘めています。こうした観点から、全塾海外研修は塾生のための研修という意義のみならず、今後の日本にとって重要な連携先との関係を、塾員も含めた塾コミュニティで深めていくことも念頭に置いていきます。
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