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100km歩行 感想

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松下政経塾

2001/9/30

 100km歩行の前、未経験の距離を歩く不安というものはあまり感じず、やや甘く考えていたことも否めない。朝のランニングも、1か月前からはほとんどやっていなかった。

 100km歩行では、体力との勝負というよりも、いかに足を損傷せずに歩くかということが大事だと思った。私は歩き方が悪かったらしく、30kmを過ぎたころから足首に違和感を覚えだし、50km地点あたりで明確に両足首が痛みだした。また、そのころに太ももの筋肉の疲労が激しくなり、歩行に障害を生じるようになった。

 私は当初、完歩することが目的だと決意表明をしたにもかかわらず、やはり早くゴールしたいと思ってしまっていた。60km地点まではトップについていったが、足首の痛みが激しくなっていったため、目標を完歩することに切り替え、ペースを落とした。

 後半は、足首にきつくテーピングして痛みをごまかしながら歩いた。後遺症が残ることを心配して棄権することも何度か考えたが、やはり完歩したいという思いが強く、歩行を続行した。途中の休憩ポイントでマッサージしてもらったり、声をかけてもらったことは、とてもありがたかった。そうやって応援してくださった人たちの存在も、完歩することへの助けになったと思う。

 ゴールしたときは、嬉しいというより何も考えることができなかった。感謝の気持ちが沸いてきたのは、ゴールの後しばらくしてからだった。食堂で足をマッサージしてもらいながら、応援してくれた人のありがたさを感じた。

 私は、今回の100km歩行で、判断することの難しさを感じた。歩行を続ければ足首に後遺症が残り、今後、好きなスポーツを思うようにできなくなるかもしれないという心配と、自らの名誉のためにも完歩しなければならないというこだわりがあった。私は後者を選び、幸い後遺症は残らなかったものの、私の決断が果たして正しかったのかというと自信はない。いろいろと考えさせられる100km歩行だった。

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