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千葉県鴨川市の亀田総合病院を訪ね、「鴨川社会保障カード」や「母胎搬送コーディネーター」などの様々な先進的取り組みについて教えていただいた。厚生労働省の「社会保障カード」の実証実験でもある「鴨川社会保障カード」は、ICカードを使えば年金記録や医療費通知、医療記録などを自宅でみられるというもの。「母胎搬送コーディネーター」育成では、他地域の産科医と顔の見える関係になって信頼を築きあげることがなによりも重要だという。
どんなシステムを導入しても、それだけでは医療崩壊は解決しない。医療問題を解決するためには、人と人とのつながり、信頼関係がなければならないと痛感した。
見学の際、ドクターヘリによる患者搬送の現場に遭遇。NPO法人の救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)によれば、ドクターヘリで重症患者を早期から治療することで、救命率は3割以上向上し、社会復帰率も1.5倍になるという。ヘリコプターという機械だけでは人は救えない。救命率の向上は、ヘリ出動を要請する消防隊、パイロット・フライトドクター・フライトナースなどのドクターヘリスタッフ、そして受け入れ側の病院スタッフなど、多くの人と人とのつながりと協力によって達成されている。
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