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福祉研修

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松下政経塾

2008/5/31

熊谷大塾生(第28期生)

福祉研修ということで、現在の日本の福祉現場はどのような状況であるのか現地現場主義で体験してきました。
まずは、福祉といえば介護というほどイメージが直結している老人介護問題。大人用のおむつに関して、仙台市で開業している「ミニむつき庵クララ」さんで調査をしてきました。
介護施設の人員は、夜勤などは1フロアー1人で50人もの高齢者を見なければいけない状況で、ヘルパーは2~3キロ痩せるのは当たり前、すぐに辞めてしまう現状もよく理解できました。そのため、高齢者に尿の漏れがあったりするといけないので、おしめを8~10枚も重ねて老人にはかせてしまう施設も多いそうです。大人用のおむつ会社は13社(子供用は4社)あり、技術革新も進んでいるようですが、介護施設の職員のおむつに対する認識度が低い場所では、まだまだ大変なおむつ環境でした。

福祉研修の2週間という期間をNPO法人「コッペ」さんで過ごしました。クッキーとパンを製造、販売している事業所さんで、利益もあげ、障害を持つ通所者にも月々平均6万円の工賃を出している、全国でも珍しく経営がうまくいっている事業所でした。
作業は徹底的なワークシェアリング。一つの作業を障害者も健常者も同じように分け合って働きます。「福祉事業所が、お義理で商品を買ってもらう時代は終わった。あくまでも、品質本位で勝負している」という、事業所の方のお話が印象的でした。まさしく、「全員野球」でいいものを作ろうという意気込みが作業所内には溢れていて、緊張感や目標の達成度の高さ、そして、何よりも障害を持つ人ももたない人も一緒に、高い目標をクリアしていく、ハードルを乗り越えていく充実感や満足感が感じられました。松下幸之助塾主の「天分を活かした働き方」を実践しているようで、大変勉強になりました。

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