松下政経塾 The Matsushita Institute of
Government and Management

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宗家研修
2004年11月

研修レポート

宗家研修レポート
安田壮平/卒塾生

 

 今回、私のような茶道を習い始めて半年程度の者が、裏千家の聖地のようなところでお稽古を体験させて頂き、本当にありがとうございました。大宗匠、お家元をはじめ、多くの方々のおかげですばらしい研修をさせて頂いたことに感謝致します。

 私は、宗家研修において、日常とは異なる雰囲気、異なる世界というものを体感しようと考えました。そして、宗家での3日間、茶道の世界に大いに浸かる中で、まさにタイムスリップしたような、不思議な感覚を覚えました。茶道には、言葉に表しがたい独特の雰囲気や世界があるように感じました。

 また私は、政経塾塾主松下幸之助の、茶道に対する思いを考え続けました。塾主はどのような気持ちで茶道に向かったのか、どのような気持ちで塾生に茶道をさせようと思ったのか、それを受けて私たち塾生はどのような考えで茶道に向かうべきなのか・・・。

 3日間のお稽古で考え着いたことは、茶道こそ塾主が考える日本の伝統精神の象徴ではないか、ということです。塾主は、日本の伝統精神の核となるものを、「衆知を集める・主座を保つ・和を貴ぶ」という3つの言葉で表現していますが、茶道においては、それらが見事に体現されていると塾主は感じたのではないか、と思うのです。

 つまり、茶道では、お茶だけでなく、お花・掛け軸の書・お菓子・和服・歌・茶器・茶室や庭園の造りなど、様々な文化の衆知を集めています。しかし、もっとも大切なことは、「喫茶去(お茶を一服差し上げましょう)」という言葉に表されるように、お茶一服を楽しむということであって、主座がきちんと保たれているように感じます。そこに見事なまでの調和が実現されているように思うのです。

 塾主は、茶道こそ日本の伝統精神の象徴だと考えた。だからこそ、茶道が政経塾の研修に歴々と刻み込まれているのだと思います。塾主のその思いを受けて、私たち塾生は、茶道の中に込められた日本の伝統精神を感じることができるように、茶道に向かうべきなのだろうと考えます。そして、さらに一歩進めて、私たち塾生は、日本の伝統精神の象徴である茶道を大切にするためにも、これからの人生において、茶道とどう向き合っていくかを考えるのが望ましいと思います。たとえば、茶道を本格的に学んでその道に入るのか、または、機会がある度に少しずつ継続して学んでいくのか、あるいは、政経塾での研修の体験に止めつつも茶道を理解しようとして大切にするのか・・・。私としては、機会がある度に継続して学び、茶道という日本の伝統精神の象徴、また日本の代表的な伝統文化を大切にしようと考えています。

 今回、みどり会の方々の練習を見学させて頂き、彼らの日本の伝統文化を学ぼうとする真摯な姿勢に心を打たれ、翻って自分自身のその姿勢の弱さに反省しきりでした。日本人とは何か、自分は本当に日本人だといえるのか・・・。それに答えていくためにも、茶道という伝統文化を大切にしようと思います。それこそが、今後自分が生きていく中で「心のゆとり」をもつことにもつながると考えるからです。

 今回の体験を胸に、日本という国をよく考え、よりよい国にするために少しでも貢献しようと考えます。すばらしい体験をさせて頂き、本当にありがとうございました!!

2004年11月 執筆
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