松下政経塾 The Matsushita Institute of
Government and Management

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関西研修
2004年5月

研修レポート

関西研修を終えて
松下玲子/卒塾生

 

 5月10日から14日までの、5日間の関西研修は、塾主自身について知るという目的のもと、改めて松下政経塾を設立するに至った塾主の思いや、塾主のひととなりを知ることが出来た、とても貴重な研修であった。

 私が今回の研修を通して、特に強く感じたことは、「松下幸之助塾主のひととなり」と「塾生としての心構え」についての2点である。以下に、この2点について、何故これらについて強く感じたのかということを中心に、入塾から今日までを振返ってレポートを書きたいと思う。

 「松下幸之助塾主のひととなり」とは、塾主と直接関わりになった、資料館の高橋支配人や、PHPの江口社長のお話から、松下電器の創業者としての事業に関したエピソードだけではなく、むめの夫人との夫婦喧嘩や日常生活の中でのエピソードを聞くことができ、人間味あふれる塾主の魅力というものを感じたものであった。また、資料館には管理職社員が塾主についての思い出を語っているものもあり、その中で語られる塾主の姿というものは、それまで書籍や自伝を通して知った塾主とはまた異なるものであった。

 数々のエピソードの中でも、喧嘩や叱り方についてというものに、塾主の人間味が強く現れているのではないかと私は感じた。夫婦喧嘩については、むめの夫人とよく喧嘩をしたとのことであった。これについては、大開町で塾主について研究をされている方々のお話を聞いたときにも、喧嘩の仲裁役をされていた人が大開町にいらしたとのことでもあった。

 高橋支配人のお話では、塾主夫婦の喧嘩は建設的なものであり、お互いの心の中をオープンにするためにぶつかり合うものであったとのことである。その意味で良い喧嘩はするべきとのことであった。お互いを知る為には、ぶつかり合わなくてはならないということであると私も思う。喧嘩とまではいかなくても、素直な意見をぶつけあうことが私たち同期の中でも必要であると感じている。

 私たちの同期は、喧嘩まではまだ行っていないが、入塾して1ヶ月が過ぎ、日々の生活の中において、その場では言えず、各々が溜め込んでいるような事を吐き出す場所を設けている。それは、共同研究ミーティングを研修時間外に行なう時に、時間を決めて共同研究を打ち切り、その後お酒を飲みながら懸案事項や確認事項を話し合うことにしているのである。その中で、お互い思っていることを皆の前で言い合う。決して誰かを攻撃するのではなく、お互い知り合い、共同生活を円滑に行なっていくために必要な時間であると私は考えている。塾主が資料館の映像で、欠点を皆の前でその人に知らせたり、叱る時は本人の前で叱り、その後のフォローを行うというものは、とても参考になると同時に、お互い指摘しあうこと、ぶつかり合わなければならないと改めて強く感じた。

 関西研修時ではないが、塾員講座で原口さんが、塾主は太陽のような人であった、塾主の周りに人が集まったという話を聞き、怒ったり喧嘩をしても、その上で人に好かれる人物に私もなりたいと思った。

 「塾生としての心構え」については、今回の研修を通して、改めて塾生としての恵まれた立場というものを実感した。京都で真々庵へ行き、その庭の美しさや、塾主が思いを込めてつくった庭園や茶室というものに触れ、心が洗われる思いであった。真々庵は松下電器の役員クラスにならないと本当は入れず、一般公開もしていないため、入塾してわずか1ヶ月足らずの私たち塾生が入れるということは、本当に恵まれていると思った次第である。また塾主と関わられた多くの人たちと直接お話することが出来たことも、塾主を知るための研修を計画して頂けたことにも感謝し、これは塾生としての恵まれた境遇であり、この立場に驕ることなく、期待に応え社会に貢献できる人物となるように研修や活動を真剣に行いたいと改めて感じた。

 まだまだ、塾主についても理解不足な点が多々あり、また同期同士をはじめとして人間を知るという意味でも、私自身の未熟さを研修や日常生活を通して日々痛感している次第である。素直な心で研修に取り組み、人間性を磨いていきたいと改めて思い、関西研修を終えて入塾からを振返った報告としたいと思う。

2004年5月 執筆
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