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31期生と共に、古典落語研修に参加した。全4回の研修。日本の伝統文化に触れ、人に伝わる話し方を修得する事が目的だ。生の落語を聞くのは初めての体験。泣き笑いの表情、会話の間、ちょっとした所作。自然と目の前に、イキイキとした江戸の人々の暮らしぶりが浮かんでくる。言葉や動作だけで、ここまで人に情景を伝える事が出来る事を体験できた。最終日には、私たち自身が噺を披露した。私が取り組んだのは「欠伸指南」。
欠伸を習いに行った男と師匠のやり取りを軽妙に描いた噺だ。座布団一枚以外に何の演出もなし。裸一貫でものを伝える事が、いかに難しいかを実感した。非常に良い体験をさせて頂いた。江戸当時の庶民の笑いの感覚を、飾りなく表現する落語は、日本人が本来持つ、豊かな人情を思い出させてくれた。ご指導下さった柳屋さん喬師匠、誠にありがとうございました。
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