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本間: 塾に入る前と後で、期待や予想と違っていたこともあるのではと思うのですよ。
山本: 塾は自修自得ですけれども、1年目2年目3年目4年目で、自分の自由な時間と塾のカリキュラムの配分が異なっています。1年目は2対8くらい。それが3対7、4対6、8対2くらいと変わっていきます。
本間: 最初はカリキュラムの方が多い、ということですね?
山本: 入塾前はカリキュラムがあったとしても自由な時間の方が多いのかなと思っていたのですけれども、そこは違いました。ただ、1年経った今は、もともと興味がなかったことも学べたことは有意義だったと思っています。
本間: 1年生で入って来られた方って皆バックグラウンドが違うので、ベースを揃えるためには、守破離の守の部分をある程度やらないといけない、ということなのですね。では、木村君どうぞ。
木村: 僕が驚いたのは、カストロさんとかゴルバチョフさんに会おう、みたいなことをといったときに、「やっていいよ。でも全部自分でやってね。」と。まさに自修自得ですね。私は心のどこかで、たぶん誰かがやってくれるという期待をしていたのでしょうね。
本間: 会いたいという計画は全然OKです。ただ誰もサポートしてくれないので、自分でコネクションたどって段取りつけてねと、そういうことですね。佐野君はどうでしょうか。
佐野: 私は、生活の過酷さといいますか。入塾前は大学院生だったので、研究成果を出せば、あとはどうしていてもいいという生活を送っていました。塾に入ってみると、毎朝5時半に起床して掃除をして、それから授業を受けたり、いろんなところに足を運んだり。それ自体も大変ですが、塾は全寮制なので、終電で帰るということがないのですね。24時を回ろうが打ち合わせは行われますし、元々体力はある方だと思っていたのですが、最初の1年目は大変だなと感じていました。
でも、おかげで今東京にいても早起きして、塾にいた時の習慣を引き継いで生活しています。この2年間で得たものは、2年間という期間ですけど、体に染み付いたものだなと感じていて、今は良かったなと思っています。
本間: 素晴らしい。