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新年あけましておめでとうございます。皆様、健やかな日をお過ごしの事と存じます。
昨年は何度も繰り返されるコロナの大きな波に日常生活もなかなか取り戻すことが難しかった激動の一年ではなかったかと思います。世界中が大きな波で揺れる中、日本では国民全体の理解と協力の下、着実にワクチン接種も進み 三密回避やマスクの着用など新しい社会のルールが定着しつつある現在ではないかと思います。
私共、松下政経塾においても全寮制という最も厳しい条件下、寮室の拡大使用(通常2~4人部屋を単独使用)や食堂やサロンでの徹底した感染対策等、塾生ファーストの安心安全対策で4月以降を乗り越えてまいりました。
この間、塾運営についても日頃より大変お世話になっております理事・評議員の皆様はじめ講師・審査員等でご指導を頂いた数多くの皆様に改めまして御礼申し上げます。
さて、コロナの影響を最小限に止めながら松下政経塾は新しい年を全員で新たな目標「松下政経塾2030計画」を進めるスタートの年にしてまいります。
松下政経塾がスタートし40年以上が経過しました。国会議員も多数輩出し、内閣総理大臣や主要閣僚を務める卒塾生も多数います。また知事や首長として地方でリーダーシップを発揮する卒塾生も増えてきました。
近年、社会起業家として直近の課題に挑戦する者も現れて参りました。
しかし、松下幸之助塾主の求めた理想の日本の姿には程遠く、まだまだ道半ばといえます。
日本にも世界にも課題を解決し、困難を希望に変える「チェンジ・リーダー」が求められています。特に日本の課題が複雑かつ重層的に集まっているのは地方です。地方の再生なくして日本の復活はありえません。「地方課題の解決に立ち向かう松下政経塾」として、特にこの「2030計画」では地方で活躍する有為な人材輩出に注力いたします。
もう1点は「開かれた松下政経塾」を目指してスタートしてまいります。
コロナの影響に十分注意しながら、「日本の政経塾」・・・「神奈川の政経塾」・・・「湘南の政経塾」・・・「茅ヶ崎の政経塾」へとそれぞれの立ち位置を確認しながら、「地域の皆様に愛される政経塾」をめざしたいと思います。
40年以上が経過するなか、周囲の環境も変わってまいりました。松下政経塾も変わる環境に対応しながら地域に貢献する活動を徐々にではありますが、広げてまいります。
塾生や職員や卒塾生たちが地域の皆様と親しく交流していく中で、新しい地域・地方の在り方のテストケースになっていければ幸いです。
最後になりましたが皆様のご健勝ご多幸を心よりお祈り申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。
公益財団法人松下幸之助記念志財団 松下政経塾
塾長 遠山敬史