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松下政経塾に関心をお持ちの18歳以上30歳未満の方30名を対象に8月6日(水)から8月8日(金)インターンシッププログラムを開催いたしました。
このプログラムは、松下政経塾の塾生・卒塾生とともに、松下政経塾で日常的に実施されている研修スタイルで行われ、参加者には参加者同士が活発に交流し、お互いの志を高めあいながら課題を解決するための提案をプレゼンテーションするグループワーク等を体験していただきました。
3日間で福島県双葉町、大熊町、とみおかワイナリー、福島第一原発を訪問し、行政職員・経営者の方々からお話を伺い、参加者にそれぞれの課題について考える時間を過ごしていただきました。
ご参加いただいた皆さま、そしてご協力いただきました関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
■1日目:8月6日(水)
東日本大震災・原子力災害伝承館見学
双葉町役場訪問
大熊町役場訪問
講義(福島復興の取り組みと今後の課題)
グループワーク
■2日目:8月7日(木)
とみおかワイナリー訪問
廃炉資料館~福島第一原子力発電所見学
グループワーク
■3日目:8月8日(金)
グループワーク・発表会
村田恵哉さん(社会人)
福島の地で過ごした3日間は、自らの価値観を問い直す得難い経験となりました。
復興という言葉が、国、自治体、住民それぞれの立場で異なる意味を持つ「同床異夢」の現実。人の想いは安易な理屈では測れないと痛感し、各利害関係者の発言を誠実に深く理解しようとする先にこそ、全く新しい景色が広がっていました。
この貴重な学びを胸に、自らの志を深く見つめ直します。
平手美羽さん(慶應義塾大学)
今回のインターンを通じて、志ある仲間から刺激を受けながら、松下政経塾の「現地現場主義」という研修方針を体感することができました。
震災時7歳だった私は、テレビ中継で津波が街を飲み込む様子を記憶していましたが、その後はニュースを通じて被災地の様子を漠然と眺めているだけでした。そのため今回も「14年経った今は復興が進んでいるだろう」と想像していました。
しかし実際に訪れてみると、震災前に約1万人が暮らしていた町が、避難指示解除から数年を経てもまだ数百人規模にとどまっている現実や、建物が一新され街並みが一変している様子を目の当たりにしました。自分が思い描いていた「復興」とは異なる姿でした。
また、中央省庁や地方行政、事業者など、さまざまな立場の方から直接お話を伺い、多様な想いや実践を知ることができました。
今回の3daysインターンを通じて、現地に赴くこと、複数の視点から理解することの大切さを学びました。この学びを今後に活かしていきたいと考えています。