現地現場で考える

中西祐介塾生（第28期生）

今年度、自治体経営研究会では越前市をフィールドに、長期的に根付く自治体活性化策を検討した。提言書にはActive　Campus　Program（ACP）と銘打ち、学生さんの社会人力向上とともに、地域の将来を大人と共に創っていく活動をカリキュラム化する、全国でも先進事例を提言した。尽きるところ、社会は人であり、地域づくりの原点は人づくりであることを、改めて認識した。

卒塾フォーラムを目前にし、多くの方々より衆知を集める。地域の方々の声を聞くことは、地域の辿ってきた歴史や文化、人の存在など多くのものが浮かび上がってくる。「政治に対して言いたくてもいう場所がない」、「利益誘導でなく、国際社会を見据えた政策を」、「福祉ばかりのばらまきでなく、夢や成長に対する投資を」といった、率直なご意見をたくさん頂いた。政治の世界と住民の意識の乖離を肌身で感じるところである。