岩手県の医師不足（２）遠野病院

坂野真理塾生（第26期生）

岩手県内でも人口約6万人をカバーする医療圏内に唯一の小児科医の存在する県立遠野病院で診療を体験させて頂いた。食事も睡眠も不十分な中、患者さん一人一人に丁寧に対応する小児科医の姿勢には感銘を受けた。しかし、その医師もすでに体力も精神力も限界に来ていると言うほど、現場の労働環境は緊迫していた。

なお、今回の研修の計画を立ててくださった県の医師対策室および遠野市の医師対策にあたる職員の方々、また、研修を受け入れてくださった遠野病院の院長先生や医師・看護師の方々および福祉センターの職員の方、貴重なお話を伺った遠野市長さん、医師会、地域の住民の方々など、大変多くの方にお世話になり素晴らしい機会を得た。見ず知らずの私を暖かく受け入れてくださったみなさんに、心から感謝を申し上げたい。