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第34期生 共同研究「憲法フォーラム」

2015/3/16

「日本国憲法改正草案」公益財団法人松下政経塾 第34期生共同研究 ダウンロード(PDF版/94MB)

 
2015年3月15日(日)、第34期生による共同研究の成果発表を兼ねた憲法フォーラム「未来の日本を考える ~憲法を国民の手へ~」を、PHP研究所東京本部(東京都千代田区)において開催しました。当日は、約140名ものお客様にご来場頂き、熱気ある満員の会場にてフォーラムを開催することができました。

【フォーラムの内容】
第1部 松下政経塾34期生が策定した憲法改正草案発表
    プレゼンター:松下政経塾第34期生
第2部 改正草案の論点に関するパネルディスカッション
    パネリスト:渡辺利夫氏(拓殖大学総長)
          平沢勝栄氏(自由民主党衆議院議員)
          小林節氏(慶應義塾大学名誉教授)
          前川清成氏(民主党参議院議員)
          コーディネーター:斎藤勇士アレックス塾生

第一部では、第34期生が策定した憲法改正草案の、特に安全保障と統治機構に焦点を当てて、その内容を発表しました。
冒頭、恵飛須塾生が、松下政経塾の創設者である松下幸之助の憲法に対する考え方と、私たちの憲法観を明らかにし、ここでは日本に繁栄をもたらすために、如何に憲法の基本的人権や自由、国民主権、社会の多様性を守る役割が重要であるか、という点を強調しました。
続いて、佐野塾生は、安全保障(現行憲法の第9条)に関する部分について発表を行い、私たちがどのようにして改正草案にて軍隊の設置、自衛権の保持を明記するに至ったかを説明しました。
そして、最後に斎藤塾生から、統治機構に関する改正のうち、国会改革の内容とその意図の説明を行いました。

第二部では、憲法問題の専門家を招いてのパネルディスカッションを行いました。パネリストとしてご登壇頂いた先生方は、研究者と国会議員というお立場の違いはあっても、いずれも日本を代表する憲法問題の論客ですが、当日は会場にお越しいただいたお客様、特に憲法問題にあまり関心を持っていなかった層も意識して、非常に簡潔に分かり易くご意見を述べて頂きました。ご来場頂いたお客様からは、「とても興味深く聞き入った。憲法問題に対する理解が深まった」といったお声を頂くなど、好評を博すことができました。

今回、憲法改正草案の共同研究に当たった松下政経塾第34期の4名の塾生には、憲法学はおろか、法学のバックグラウンドを持つ者さえ1人もいませんでした。しかし、私たちのような初学者が憲法に取り組み、憲法の在り方を提言することこそが、憲法論議を広く興す意味で意義があるのではないかと考え、今回のフォーラムでも、これまで憲法問題にあまり興味を持てなかった方々も意識して、発表やパネルディスカッションを実施しました。今回のような私たちの取組(フォーラム等)を通じて、国民一人一人の生活に深くかかわっている憲法問題が一般にも理解され、今後予想される改憲論議が、より広く国民間で行われるようになる切っ掛けの一つとなれば幸いです。
最後になりますが、パネリストとしてご登壇頂いた先生方、お忙しい中フォーラムにご参加頂いた皆さま、私たちの憲法草案作成に当たってお力添えを頂いた研究者や政治家の皆さま、会場の提供と後援を頂いたPHP総研そして運営に当たって下さった皆さまに対し、心から、感謝申し上げます。
 
文責/斎藤勇士アレックス(第34期生)

パネルディスカッションの様子

会場の様子

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