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100km行軍感想

 「案ずるより産むがやすし」100kmを無事に歩ききっての感想を一言でいうと、この言葉に尽きるかと思います。4月に入塾して以来、頭の片隅には茅ヶ崎の松下政経塾からスタートして三浦半島を1周、24時間以内に完歩しなければならないということがずっとありました。100km歩くというのはどのようなものなのだろう、果たして私が歩ききることが出来るのだろうか?と不安な気持ちがとても大きく、更に不安を助長させた「今まで生きてきた中で一番辛い事だった」という先輩の言葉や、グループでの連帯責任という重圧、また前月の林業研修時の捻挫が完治していないという足の状態などもあり、1年目の集合研修における最大困難な研修ではないかと思っておりました。このような気持ちで挑むにあたり、私が詠んだ辞世の句は「今はただ、歩ききるぞと思うのみ」という、何が何でも歩ききろうという思いが前面に表れたものでした。

 不安な気持ちが大きかったにもかかわらず、では何故「案ずるより産むやすし」と思えたのか、34歳という同期最年長でもありながら比較的余力を残してゴールすることが出来た勝因は何だったのかというものを、以下に記したいと思います。準備をしっかりして臨めば、決して然程困難なものではないと思いますので、来年以降の後輩の少しでも参考になればと思います。

 100km無事に歩いたことを私なりに分析すると、大きく分けて事前準備と当日のふたつに分けることが出来ます。まずは事前準備として、コースの下見や日々の体力維持向上(早朝研修でのジョギング又はウォーキング、体操)などは、同期全体で必ず行うことを前提とした上で、持ち物や服装の準備が大きく影響するかと思います。私は先輩の勧めもあり、歩行用の靴を1ヵ月程前に専門店で購入し、しばらく早朝研修で履きならしました。足が痛くなるかならないかは歩行に大きく影響します。少し高いかなとは思いましたが、ミズノのフリーウォークというウォーキング用の靴を、神田のミズノ本店で購入し、その際に靴下や下着も購入しました。靴擦れの原因は蒸れが影響するようですので、通気性の良い5本指の靴下と、その上に重ねて履く、足のむくみを調整出来るように厚さの異なる靴下を同時に購入したのです。下着は速乾性のあるものを購入しました。また、薬局では靴擦れパットや腰ベルト、膝サポーターなどを購入し、結果的に事前準備にはある程度の時間とお金をかけました。

 100km当日は、睡眠時間を十分に取った上で臨み、「エネルギー保存の法則」と名付けて、ほとんど無言で呼吸を整えつつ歩き続けました。リーダーやおなじ組の仲間の協力もあり、道に迷うこともなく、計画的な歩行が出来ました。

 私自身の心がけたことを中心に感想を書きましたが、比較的楽に歩けたとはいえ、60km辺りの長い坂道と80kmの眠気との闘いは辛く、苦しいものでした。サポートしてくださった先輩や職員の皆様の応援が大きな助けや励みとなったことはもちろん、大変感謝しております。ひとりでは決して歩ききることは出来なかったと思います。本当にありがとうございました。今回の体験を、今後何かを成し遂げたいと思った時や、困難なことに直面したときにも活かしていきたいと思っております。

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松下玲子の活動報告

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Reiko Matsushita

松下玲子

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まつした・れいこ

前東京都武蔵野市長

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