松下政経塾 The Matsushita Institute of
Goverment and Management

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2016年11月

塾生レポート

ものづくりによる人づくり
岡田吉弘/卒塾生

「ものづくりによる人づくり」と題して、①考え方を育てる、②好奇心を育てる、③ものづくりはコミュニティーづくりとともに発展する、に着目して人づくりについて考察する。

 

はじめに
1.考え方を育てる、あわせて技術や知識を育てる
2.遊びの中から科学する
3.ものづくりはコミュニティーづくりとともに発展する
さいごに

はじめに

 ロボットやIoT (Internet of Things) と呼ばれる技術が第四次産業革命をもたらすと注目されている。これらの技術創出と活用に基づいた新しいサービスの普及による経済の活性化が期待されるが、あくまで技術の社会実装は、人間の幸せや持続可能な社会のためになければならない。そのような考え方に立てば、ハイテクもしくはローテクに関わらず、技術創出とその活用方法が最重要の関心事項になる。技術創出と活用の議論は、人間がいかに生きるか、また、理想の社会生活とは何か、という議論につながる。したがって、技術的特異点(シンギュラリティ)に象徴されるように技術が高度化すればするほど、高い見識や道徳を身に着けた社会人を育てることが最優先事項になるのである。言い方を変えれば、技術・知識教育よりも先に、人間教育が一義となるのである。
 本レポートでは、「ものづくりによる人づくり」と題して、①考え方を育てる、②好奇心を育てる、③ものづくりはコミュニティーづくりとともに発展する、に着目して人づくりについて考察する。

1.考え方を育てる、あわせて技術や知識を育てる

 技術の進歩発展の歴史は長く、技術の起源はいつなのかという議論は、さまざまな論説がある。「技術は、人間が使う具体的な道具のこと」と考えれば、人間が道具を使い始めた時が、人間にとっての技術の起源であると言えるであろう。それは、道具づくり、つまり、ものづくりが始まった時期とほぼ同時と言えるかもしれない。科学革命以降、近代科学は産業や経済との結びつきが強くなり、技術革新は加速度的にスピードが速くなった[1][2]。それによって、道具は大規模化し、高度化することで、人々の生活が便利になっただけでなく、原子力爆弾など兵器開発が巨大化し、環境破壊をもたらしたことは歴史的な事実である。例えば、わが国の高度経済成長期における水俣病問題[3][4]などの深刻な公害は、経済成長最優先とする社会の風潮がもたらした負の遺産とも言える。そのような成長・拡大の時代においても、技術創出のあり方とその活用方法の物議が絶えなかったのが人間の歴史の一面であると言えよう。
 松下幸之助塾主は、松下政経塾生に対して「知識にとらわれたらあかんで」[5][6]とおっしゃった。松下幸之助塾主は、人間本然主義の考え方であり、人間としての成長を何よりも重んじた経営者である。ご存命であれば、昨今ブームとも言えるロボットやIoTなどの技術についても、人間が自ら創出したそれらの道具にふりまわされるのではなく、人間のために正しく創出して活用することの重要性を、ご指摘されるのではないかと思われる。また、人間としての成長は、豊かな共同生活を営んでいくことに他ならない。豊かな共同生活は、共同体(コミュニティー)の中で他者との良い関係性を築き、お互いを尊重し合うことである。豊かな共同生活のために技術を創出し活用するためには、人間は自らを知ることが最も大事なことである。
 資本主義社会では、ビジネスが経済の循環の大部分を担っている。ビジネスを理念や考え方によってカテゴリーにわけると、そのうちのひとつにソーシャルビジネスという形態がある。ソーシャルビジネスの定義自体も多種多様であるが、ここでは社会課題を解決することを主目的においたビジネスと定義する。ビジネスの骨格は、顧客に対してサービスや商品を通して付加価値を提供して、顧客からその対価をもらうことである。私自身もソーシャルビジネスの立ち上げを目指す人たちが集うワークショップ[7]に参加し、バリュープロポジションキャンバスやビジネスモデルキャンバスに向き合い、ソーシャルビジネスの事業計画づくりに試行錯誤を重ねたが、結局のところ、ソーシャルビジネスは何のためか、誰のためか、という原点が最も大事なのである。ロボットやIoTの技術を用いるサービス提供を、ソーシャルビジネスとして実現することを考えると、社会課題を解決するために、誰にどのような付加価値を与えるのか、ということが最優先事項となる。例えば、介護者不足は、わが国の喫緊の社会課題のひとつであり、介護ロボットの研究開発の加速化と現場での活用が注目されているが、介護現場で誰が何を必要としているか、つまり、ユーザーのことをよく知ることが何よりも大事である。そして、介護ロボットのユーザーは、被介護者なのか、介護者なのか、あるいはまた別の第三者なのかで介護ロボットのあり方は大きく変わるのである。本当に役に立つ介護ロボットを開発するためには、ユーザーを明確にし、ユーザーのことをよく知ることが根幹と言っても過言ではない。このことは、産業用ロボットの実装がなぜこれまで比較的うまく機能しているかということを考察すれば、理解は容易であろう。つまり、多くの場合、産業用ロボットは、生産技術部門などの企業内部署がロボットを実装しており、これは言い換えれば、「ユーザーがロボットをつくっている」と言えるのである。ユーザーは自らが必要なことをよく知っているために、ユーザー自らがロボットを作って活用することが近道であると言えるであろう。
 誰が何を必要としているかをよく知ること、これは、自らを知ること、人間そのものを知ることに他ならない。つまり、豊かな共同生活を実現するために、ロボットやIoTなどの技術を正しく創出して活用する前提として、自らを知り、人間を知ることが最も肝要なのである。このような観点から、技術革新によりいかに便利な道具が誕生しようとも、豊かな共同生活を目指して技術を創出して活用するためには、考え方を育てることが何よりも優先されるべきである。よりより社会をつくりたいという願いのもとに、ロボットやIoTの技術によって、誰のためにどのようにお役に立つかという考え方が先にあり、そのあとに、技術や知識がついてくることがあるべき姿と考える。

2.遊びの中から好奇心を育む

 理科離れが問題視されて、さまざまな取り組みが各方面で実施されている。理科離れが進めば、科学者や技術者が不足し、ものづくり立国である我が国の産業の衰退につながるという論調で語られることがある。そのような危機感を否定するつもりはないが、このような論調にかけるのは、科学者や技術者が何に突き動かされて、研究開発を行っているかという視点である。
 大学や研究所で働く科学者や技術者と意見交換をさせていただいた中で、あらためて感じたのは、「好奇心」を育むことの大切さである。好奇心に従って、研究を進めているときが最もいきいきしているとおっしゃるのである。世の中に幸福観はさまざまであるが、私は、「好奇心を持つこと」、そして、「夢中になること」は、幸せな状態であると考える。これは、私自身の大学院および会社での研究開発に携わった実体験にも基づく幸せな生き方に対する考え方でもある。つまり、遊びの中から科学すること。遊びの延長線で社会の役に立つ仕事をしてはたらくとき、人間は幸福な働き方生き方を手に入れると言っても過言ではない。ここで、松下幸之助塾主の興味深いエピソードを紹介させていただく。松下幸之助塾主の子供頃に遊んだバイの話[8]である。

小学校の2,3年生のころだったと思うが、“バイ”という遊びをさかんにやった。(中略)どんな小さな子でもやれるのだから、簡単といえば簡単な遊びだが、それでもそれなりにコツというか、やり方がある。(中略)子供の遊びの中にも、あるいは遊びでなく運動競技などの中にも、ささやかながら工夫、考案、発明というものがあり、それは広い意味での一種の科学ともいえるのではないかと思う。学問としての科学ということもさることながら、案外に子どものときのそうした日々の遊びや運動などの中での工夫、考案的な態度というか習慣が、大きくなってから役に立つような気もする。

 松下幸之助塾主が二股ソケットなどの新製品の開発によって、松下電器産業株式会社(現パナソニック株式会社)を発展させ、世界企業にまで成長したことは、ここで述べるまでもないであろう。晩年は経営の神様として知られるが、松下電器の創業直後は、発明家、つまり研究開発の業務にも注力されておられた。このように、遊びの中から、工夫を重ね、考案することで発明するというプロセスを経験したことが、のちほどの人生を大きく変えていくということは、偉人などの幼少期のエピソードから見ても、そう珍しいことではない。
 子供の好奇心は旺盛であり、さまざまなものに興味関心を示す。玩具であったり、自然観察であったり、絵本[9]などにワクワク感を抱いた人も少なくないであろう。私はと言えば、小学生の頃にミニ四駆をつくることに夢中になった。玩具屋の傍にはミニ四駆のレース場があって、ミニ四駆をレース場で走らせて、友達と競い合わせたものである。ミニ四駆を改造する上でさまざまな部品があり、それらを組み合わせながら、知恵を絞って創意工夫を加えたオリジナルのミニ四駆を創作していた。これは、とても楽しいほほえましい思い出として残っている。楽しみながら知らず知らずのうちに、ものづくりを学び、コツのようなものを会得していったのである。
 近年、ロボット教材を用いる教育事業もさかんになってきている。ロボット教材は、ハードウェアのものづくりと、ソフトウェアのプログラミングの両方を同時に学ぶことができるため、学び多き題材である。ものづくりを通して空間認知能力を育み、プログラミングを通して論理的思考能力を養うことができ、それらの能力を、ロボットを動かすという遊びの中から学ぶのである。子供たちの工夫や考案が目に見える形で、ロボットの動きとして現れることは、子供たちの好奇心をそそるようで、何よりもそれが楽しいということは、子供たちの笑顔や真剣な表情を見れば、一目瞭然である。より高度にまた複雑な構造のロボットを、ワクワク感をもってロボットづくりを行うことは、好奇心を養う上で大変に有用であると言える。
 ロボットに限らずとも、好奇心を育む遊びの中から科学をする環境と仕組みは、わが国の自然科学の研究をますます発展させると考える。何に好奇心を抱くかということは、それぞれ個別に異なるものであるため、逆を言えば、子供の教育においては、個別での対応を図りながら、大人が子供の好奇心を育むことが肝要である。大人が子供に手取り足取り教えるのではなく、フォローをするという心構えが必要となる。

3.ものづくりはコミュニティーづくりとともに発展する

 私は、日東電工株式会社で製品開発の業務に携わった。工業用両面テープは、家電製品や建築で多く利用されており、ものづくりの接合技術のひとつとして有用な材料になっている。ものづくりの業務に携わって感じたことは、チーム一丸となって、ひとつの製品をつくりあげる喜びである。顧客のお役に立つ製品を生み出すことができれば、チームで喜びを共有し、また、うまくいかなければ皆で原因を考え、試行錯誤を重ねた。このような私自身の実体験から、ものづくりを行うプロセスは人と人をつなぐ効用があると言え、そして、人と人がつながることで、ものづくりは発展を遂げていくということを実感するきっかけとなったのである。
 このような、ものづくりのプロセスの中に価値を見出すことは、森政弘先生の提唱する技道[10][11]の考え方そのものである。森先生は、ロボットコンテスト(通称ロボコン)の創始者であるが、「ものづくりは人づくり」という言葉は、ロボコンから生まれたと言える。技道は、技術を格上げしたものであり、剣道と剣術の関係性と類似している。つまり、技術は小手先の技で終わってしまうのであるが、技道においては、心の錬成にまでも踏み込むという意味合いが強いのである。道の条件は無心であるとされ、ロボットづくりを通じて無心の境地に到達することが、技道の真骨頂があると言える。森先生の考え方はあまりに深く、私が正確な理解に至るまでは、一生とも言える長い時間を要するようにも思うのであるが、ロボコンの取り組みはものづくりによる人づくりを実践し、それによってコミュニティーづくりを実践してきた例であると言えよう。
 先日は、つくば市内で行われているつくばチャレンジ[12]を見学させていただいた。つくばチャレンジは、約2㎞の距離をロボットが自律走行する中で、ロボットの技術上の問題や課題を見出し、ロボットのさらなる改良につなげていく日本国内で開催される代表的な実証試験の一つといえる。ロボットが街中を走行するために、交通規制など自治体との連携を図りながら開催している。走行経路は、公園の外周、人通りの多いデパートの中、信号機が青になったら道を横断するなどいくらか関門が設けられており、技術者の卵ともいえる大学生や大学院生が、街中でロボットを動かして試行錯誤を行っていた。街中をロボットが自律走行する中で技術上のさまざまな問題に直面し、それらを解決することで、自律走行の精度を高めていくのである。街中をロボットが悠々と走行する光景は、近未来のロボット共生都市と言えるかもしれない。つくばチャレンジというロボットの実証試験を継続的に開催することで、技術者が集まってコミュニティーを形成し、参加者はロボットづくりを競い合うことで、技術力向上と技術者としての総合能力を向上させるのである。ロボット関連の企業の方いわく「つくばチャレンジは、優秀な技術者の宝庫」ともおっしゃっているようである。ロボットづくりを通して、人づくりそしてコミュニティーづくりを行っている成功事例と言えよう。

 また、ロボットにサッカーをさせて、点数を競い合う競技会として、ロボカップが注目されている。先日は、ロボカップジュニア[13]の大会を見学させていただいた。サッカーと言っても人型ロボットがサッカーをするのではなく、車輪のついたロボットが、サッカーボールから発せられる赤外線を感知して追いかけて、相手ゴールを目指す。ロボットのハードウェアづくりとソフトウェアづくりを子供たちが行っており、これは子供たちにとって比較的高度なロボットづくりの一例と言える。年に一度、ロボカップジュニアの大会が催され、予選会から全国大会につながり、勝ち上がれば世界大会への参加資格を得るため、子供たちの本気度はその表情を見ればよく伝わる。現時点、ロボカップジュニアはメジャーな競技とは言い難く、参加している子供たちに聞いてみると、「同じ小学校には、ロボットを一緒につくる友達はいない」と言う。そのような子供たちのために、大阪府は日本橋にあるダイセン電子工業は、土曜午後にロボット講習会を開催しており、講習会の場を通してロボカップジュニアを目指す子供たちのコミュニティーが形成されている。これには、子供たちの親の協力が不可欠であり、ロボット講習会には親も出向いて、子供たちがものづくりに励む姿を見守っていた。ロボカップジュニアの試合は、一チーム二名で構成されるために、チームメイトと連携を図りながら勝利を目指すという意味で、コミュニケーション能力や共同して作業を進めるマネジメント能力を育むことにつながる。同チームのメンバーでなくとも、ロボット講習会に顔を出せば、お馴染みのメンバーがロボットを独自のアイデアで発展させており、弱い紐帯のつながりの中で切磋琢磨が行われているのである。ロボットづくりを通じたほほえましいコミュニティーづくりであると感じた。

 ものづくりがコミュニティーづくりとともに発展し、さらに、社会が必要としているものや人々が求めているものとつながるという観点で、アマゾン・ロボティクス・チャレンジ[14]のロボットの国際競技会は興味深い。アマゾンがロジスティックの現場で抱えている問題や改善したい工程から、ロボットによって解決したい具体的な課題を設定し、技術者が課題に対してのロボットの研究開発を競技会形式で行うのである。この競技会を通して、アマゾンが求めているロボットが生まれる可能性があるという意味では、ビジネスとしての側面が大きいのであるが、アマゾンが求めているロボットの研究開発が推進する仕組み、コミュニティーづくりであると言える。アマゾンのような世界的に知名度のある大手企業が旗振りをすれば、技術者の参画意欲は高く、技術力のきわめて高い専門家集団のコミュニティーが形成される。ものづくりがコミュニティー形成とともに発展し、さらに、社会とつながっていくという観点では、大変に興味深い取り組みであると言えよう。第四次産業革命時代において、このような取り組みが活発化されれば、ロボットやIoTの技術創出と社会の要求が結びつき、同時に現場でのロボット活用の理解が深まっていくであろう。
 ロボットのような高度技術に限らず、ものづくりはコミュニティーづくりに有用である例を、最後に紹介させていただく。県立広島大学・高木講師が実施しているものづくり教室「作ら(さくら)」[15]である。ものづくり教室は、2012年に発足させて、現在では広島県三原市の3ヶ所のサロンや集会所においてもものづくり教室を開催している。年長者の参加者が多く、陶芸、カバンづくり、手芸や絵画など、それぞれの興味関心のもとに教室に集まり、ものづくりを行うのである。作業療法士である高木先生は、ものづくりという「作業」を通して地域で交流が生まれ、社会参画をすることで、健康づくりや地域の活性化につながることを研究するために、この活動を始められた。ものづくり教室を見学させていただいた際に、参加者にヒアリングをさせていただいたが、純粋にものづくりを楽しんで参加されている方ばかりであった。ものづくりが得意な人は教室で先生となって教えることで交流が生まれ、お互いのものづくりを発展させていく姿は、コミュニティーがきわめて健全であることが伝わってきた。また、コミュニティーへの帰属意識による安心感が裏側にあり、それがものづくりに前向きに取り組む原動力となっているように感じた。ものづくり教室がデイサービスなどの施設とは異なるのは、主体的にものづくりを楽しむためにコミュニティーに参画しているということである。ものづくりを通して人と人がつながり、社会とのつながりを保つことが健康長寿の秘訣となるのである。

さいごに

 目まぐるしい技術の進歩発展は、両刃の剣である。人間の幸せのために生かすか、あるいは、人間が技術や知識の奴隷になるか、どちらに導いていくかは、私たちの考え方次第である。すなわち、社会のお役に立つ技術を開発するためには、社会を知り、人間を知ることからはじめることが肝要である。また、科学への好奇心を育むことの大切さと、さらに、ものづくりはコミュニティーづくりとともに発展をするということについて述べた。
 これらは三つが連動して歯車としてまわるとき、ものづくりによる人づくりを通して、より豊かな社会を創造していくことができると考えている。考え方が欠けてしまうと、技術の創出と活用は人間社会を不幸な方向に導く可能性がある。好奇心が欠けてしまうと、のびのびとワクワク感をもって生きることが難しくなるかもしれない。また、コミュニティー形成が欠けてしまうと、独りよがりなものづくりに終始し、社会のためのものづくりの発展も起こり得ないのではなかろうか。また、これらは独立的なものではなく、相互に作用すると言える。すなわち、コミュニティーの中での人と人との交流を通して、お互いに考え方や好奇心への刺激を与えあうという側面もあるであろうし、好奇心が異なる場合であっても、考え方が育つからお互いを尊重してコミュニティー形成していくという側面もあるであろう。考え方、好奇心、コミュニティーづくりが連動して機能する人づくりを行うことで、誰もがいきいきとはたらくより豊かな社会を実現できると考えるのである。
 繰り返しになるが、理想社会を創造するためには、何よりも人づくりが根幹となる。今後、私は広島県三原市の地元に活動拠点を移し、三原市・社会起業都市の構想をつくっていきたいと考えている。21世紀の日本は、仕事を探す人間ではなく、仕事を自らつくる人間が求められる時代であると考えるためである。社会起業家を育てることは、①考え方を育てること、②科学や技術への好奇心を育てること、③地域コミュニティーで人を育てること、が軸となると考えている。三原から日本へ、日本から世界へ、より好い社会をつくっていくべく、今後の活動を展開していきたいと考えている。

[1] 鈴木淳(1999)新技術の社会誌 中公文庫
[2] 広井良典(2015)ポスト資本主義 科学・人間・社会の未来 岩波書店
[3] 吉井正澄 上甲晃(2004) 対談・気がついたらトップランナー―小さな地球・水俣 燦葉出版社
[4] 石牟礼道子(2014) 新装版 苦海浄土 講談社
[5] 松下幸之助(1995)人間を考える 新しい人間観の提唱・真の人間道を求めて PHP研究所
[6] 松下幸之助(1995) 松下政経塾政経塾塾長講和録 リーダーを志す君へ PHP文庫
[7] ユヌス&ユース ソーシャルビジネスモデル デザインコンテスト http://yycontest.org/
[8] 松下幸之助 あなたの科学技術 1976. 4. Vol. 7-1 No.20 特集私の子どものころ
[9] 絵本にも、さまざまなジャンルの絵本が存在するが、科学に対する好奇心を刺激する良質な絵本も多い。「かわ」(加古 里子著 こどものとも絵本)という絵本は、山の奥で川が始まり、山あいを下り、平野部を流れ、最後に海へいたるまでの川の一生を、その周辺のようすも含めてこまかく描いている。かわを拝読したとき、私は自然との共生への意識を育むきっかけの一つとして、絵本が有用であると直感した。子供たちが川辺で遊ぶことがあっても、その水の流れが、社会や人の生活とどのようにつながるのか、イメージを抱くことは簡単ではないが、絵本を入り口とすることで自然とのつながりに対する好奇心を育むという観点からも、科学絵本は良質な教材であると言える。
[10] 森政弘(2011) 退歩を学べ――ロボット博士の仏教的省察 佼成出版社
[11] 森政弘(2014) ロボット考学と人間―未来のためのロボット工学 株式会社オーム社
[12] http://www.tsukubachallenge.jp/
[13] http://www.robocupjunior.jp/
[14] https://www.amazonrobotics.com/#/pickingchallenge
[15] 高木雅之 吉川ひろみ 古山千佳子(2013) 地域住民に対するものづくり講座 ―ものづくりを通して健康になれる地域を目指して 作業科学研究, 7, 19-26

2016年11月 執筆
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