松下政経塾 The Matsushita Institute of
Goverment and Management

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2016年4月

研修レポート

実践活動報告 ―イノベーション国家構築に向けて―
岡田吉弘/卒塾生

現在、社会保障分野におけるロボット・AIの利活用施策を研究中。

 

 いよいよ実践課程です。基礎課程2年間の全寮制の共同生活で、塾生との切磋琢磨により煮詰めて育ててきたものを、現地現場で実践するときがきました。

 松下政経塾入塾前、私は日系メーカーで、技術者として新製品開発の業務に従事しました。人々をワクワクさせる新製品を次々と生んでいた時代とは異なる、イノベーションとは程遠い閉塞したものづくりの現場に、問題意識を感じていました。日本にはイノベーション創出に向けた潜在的な力がまだまだあるはずだ、それを生かせていないだけだと感じていました。

 入塾後、松下幸之助塾主研究や共同研究を通して、「そもそもイノベーションを創出することで、どのような社会をつくりたいのか」という命題を突き詰めて考えたとき、新しい人間観に基づく政治・経営の理念の探求こそ、私たち塾生が生涯かけて取り組んでいくべきことであると痛感しました。また、新技術をいかに生かしていくかということについて、「何のために、誰がどのように実現していくか」というロードマップを描けていないのが現状だと認識しています。

 第1期生小野晋也塾員に奈良先端科学技術大学院大学・ロボティクス研究室(担当教授:小笠原司先生)をご紹介いただきました。2016年5月より、3ヶ月程度の期間限定ではありますが、研究生としてロボット・AIの利活用施策を研究します。奈良県出身の第5期高市早苗塾員(現総務大臣)は内閣府の総合科学技術・イノベーション会議の構成員でもあり、大変お忙しい中にもかかわらず、ロボット・AIの利活用施策について示唆とアドバイスをいただきました。

 人手不足が深刻化している社会保障分野の現場で、ロボット・AIをどのように利活用していくべきか、基本理念とロードマップを探求していきたいと思います。これは、人間は科学技術をいかに利活用するべきか、という根本的な問いと向き合うことでもあります。

 4月にベトナムを訪問しました。松下幸之助塾主は「21世紀はアジアの繁栄の時代」とおっしゃっており、国内だけでなく世界を見渡してイノベーションのテーマを進めるためです。ともに研修研鑽を積んだチャン・マイ・テー・アンさんにアテンドいただき、ベトナムの経済、政治、介護福祉について学びました。日越の共存共栄のために、引き続き連携を深めていきます。

タンソンニャット国際空港にてアンさんと

2016年4月 執筆
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