論考

Thesis

月例報告

私が22日より毎日出社している財団法人社会経済生産性本部・経営アカデミーについ て報告する。社会経済生産性本部とは以前は日本生産性本部と呼ばれていた。亀井正夫会 長を頂く約300人ほどの組織である。主に産業教育を実践している。 その中で経営アカデミーは1965年4月に産業界の発意と学会の協力による、わが国 最初の長期経営教育を行う経営大学院として発足した。企業の中核となる人材の本格的育 成を行うことを目的とし、現在トップマネージメントコース以下12コースを持ち、今ま でに約10000人ほど卒業している。

 昨年度も151社から約400名参加している。参加者は主にいわゆる一流企業が多く 、経営者から中堅社員にいたる経営管理各層から選抜されている

。 講義の形態は学者、実務者などの講義(ケース研究、演習を含む)と少人数によるグル ープ研究が主体である。今年度で言えば7、8人の一桁から多くても40人程度のクラス である。一例を挙げれば私が事務局として参加している「サービス化社会の事業開発コー ス」の講師は飯田亮セコム会長・井関利明慶大教授・上原征彦明学教授・近藤隆雄多摩大 教授・野村清電通マーケティング局マーケティング企画3部長・アルロ ジョンソン ジョンソンアソシエート社長らの多彩な講師である。

 講義は原則週一回おこなわれ、時間も3時間程度からまるまる一日費やすコースもある 。業種を問わず参加しているため異業種交流も盛んであり、参加者の中にはむしろ自分と は違った角度から物事を考えることができる人々とふれあい、新たな発想を生み出す点に 大きく期待をかけている人もいる。

 次に経営アカデミーが主催するコースとねらいを一通り紹介する。

  1. トップマネージメントコースは全体的、総合的視点に立つトップマネジメントとし ての洞察力、判断力を強化する。
  2. 国際ビジネスコースは国際経営の専門知識と管理能力を持ち、その創造的展開を実 施していくグローバルマネージャーや海外現地法人の管理者を養成する。
  3. 経営戦略コースはミドルマネジメントとして、経営・事業戦略のための理論モデル を追求し、起業革新へのコンセプト構築、戦略思考とその実践能力を強化する。
  4. サービス化社会の事業開発コースはサービス化社会での経営戦略、事業想像の実際 、新しいマネジメントセオリーを学び、新事業プラン作成についての指導、個人研究及び 異業種間での議論を通じてサービス化社会の新事業を開発し、実践する能力を養う。
  5. 組織革新コースは組織革新についての体系的な理論と実践方法を学び、あらゆる組 織の於いて「革新」を作りだし、リードする事のできるマネージャーを育成する。
  6. マーケティングコースは企業行動としてのマーケティングを総合的かつ効率的に管 理するための知識を涵養し、マーケティングマネージャーの任に堪えうる人材を養成する
  7. プロダクションマネージメントコースは生産活動をとりまく最新の話題いや理論を 取り入れ現実の問題にいかに対応するか学ぶ。
  8. 経営財務コースは全体的な視野の基に不確実性下の財務意思決定いやリスクマネジ メントを体系的に理解しかつ実戦能力を持った財務マネージャーを育成する
  9. 人事労務コースは人事労務部門の若手・中堅スタッフのための体系的コース。人間 性尊重、個人尊重を前提とするこれからの企業経営システムの中で個人の成長と効率的経 営の接点を見いだし得る人事労務スタッフの育成を図る。
  10. コーポレートエコノミックスコースは企業におけるマーケティング、財務、情報 、組織、生産、R&D等の経営諸機能を理解・分析しトップマネジメント層の意思決定を サポートするスタッフを養成。
  11. 、経営と情報システムコースは経営における情報システムの構築とその戦略下を組 織的、体系的に研究し、先端的情報技術を活用できる能力を養う。
  12. 技術戦略コースは技術を通じて企業の社会的役割や創造的な経営を考察すると共 に的確な技術戦略とマネジメントを実践できる基幹マネージャーを育成。
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豊島成彦の論考

Thesis

Naruhiko Toyoshima

豊島成彦

第16期

豊島 成彦

とよしま・なるひこ

公認会計士・税理士

Mission

リーダーのための公会計

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