活動報告

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3年連続300キロを歩いて

 今年で3年連続100キロ歩行を歩行者として参加した。

 一年目は、個人で歩く形で夜10時スタートだった。勝手に競争と勘違いし、一番になることにこだわり、40キロ過ぎまで同期を意識しまくって歩いたというよりも駆け足だった。結果は40キロ過ぎに無理がたたり、左太ももに電撃のようなものが走った後は、左アキレス腱そして左ひざと痛め、気がついたら後ろから2番目の23時間半というギリギリでのゴールだった。

 あまりの納得のいかない歩きに即座に来年も歩くことを宣言した。

 二年目からは個人ではなく、3~4人一組で歩く形になった。スタート時間も夜から朝の10時に変更となった。一年目の失敗に懲り、きちんとペースを守って歩くとともに、二年連続の経験者としてチームのみんなを助けるような歩きをしたいと願って参加した。

 しかし、60キロ過ぎから膝ばかりを気にしていたら腰を痛めてしまい、腰の痛みに耐えながらチームメイトに励まされ、70キロ過ぎからは一度でいいにもかかわらず二年連続で参加したことを後悔しながら歩き続けた100キロ行軍だった。ゴールしたときは、腰の痛みで引退するつもりだったが、なぜかまたやることを宣言してしまい、3年連続での参加となった。

 3年目こそはチームの人に助けられるだけの行軍ではなく、助ける行軍をしようと思っていた。単に自分が歩ききるということだけを目標にするのではなく、人にも役立つ行軍をしたい。

 30キロ・40キロ・50キロ・60キロとそれほど苦も無くチームメイトを励ましながら、歩くことができた。今回こそは余裕でゴールできるのではと思ったが、100キロ行軍のメインは70キロを越えたあたりから始まるのである。

 75キロ過ぎから蓄積した疲れや痛みが噴き出してきた。左足のくるぶし辺りが急激に痛みを増してくる。顔が痛みでゆがむ。80キロ過ぎにはついに股ずれが深刻化し、明らかに血が流れているのを実感しだす。ガニ股で股ずれと左足に痛みを感じながら歩く。途中までチームメイトを励ましていたが、だんだん励ます余裕を失い、黙々と歩くことだけに集中する。

 99キロ地点でチームメイトを待ち、合流して励ましながらゴールを目指した。

 23時間40分過ぎ、ようやくチームメイト全員でゴールできた。

 3年目にしてようやく助けることもできる100キロとなった。

 この100キロ行軍は苦しくても笑顔を出すことができるかという命題が与えられている。必ずしも常に笑顔ではなかったと思うが、サポートで応援してくれた人たちには笑顔を向けようと心の中で思ったし、努力もした。

 自分としては、3年連続で歩き、ようやく100キロ行軍の真の意味を体感できたと思っているし、それをやることもできたと思っている。とても充実した100キロで満足している。これで正式に100キロ行軍から卒業し、この経験を糧に実際の活動の中で追い詰められても笑顔を出せるようにしたい。

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海老名健太朗の活動報告

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Kentaro Ebina

松下政経塾 本館

第22期

海老名 健太朗

えびな・けんたろう

大栄建設工業株式会社 新規事業準備室 室長

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「ノーマライゼーション社会の実現」

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