活動報告

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100km歩行 感想

「100キロ歩行は、己との戦い」

 私は、左足が痛みで思うように上がらなくなり、フラフラ歩く状態になってやっとこのことに気が付いた。

 はじめ、私は、誰よりも先にゴールすることを考えていた。そう、100キロ歩行をレ―スとして捉えていた。前日から、勝手に30キロぐらいで先頭にたって、どんどんレースを引っ張っていき、一番でゴールするということを頭に描いていた。だから、開始早々から先頭になることだけにこだわり、ペースも考えずに走ってしまったりした。

 40キロまでは順調に先頭を歩いていた。しかし、ペースを考えなかったツケがまわり、まず左の太股が硬くなって動かなくなった。半分を過ぎるまでに、左ひざの腱に激痛が走るようになり、本当に歩けなくなってしまった。どんどん追い抜かれる中、正直リタイアしようと思いもした。

 しかし、最後まで歩くことができた。それは、職員や先輩等の応援や助けのおかげである。止めようかと思いながらフラフラ歩いていた私は、10キロごとのチェックポイントや車で巡回しながらの先輩や職員の励ましに接するうちに、この状態を超えて完歩することが大切なんだ。すなわち、「100キロ歩行は、己との戦い」であると気が付いた。

 この100キロ歩行を通して、私自身、他者との優劣を必要以上に気にしている人間であるということを、身をもって知ることができた。本来、物事を取り組むにおいて大事なことは、他者への対抗心といったものではなく、「克己」である。この「克己」を念頭において行動すれば、走るような無謀な行為をしなかっただろう。

 今後、事にあたっては、この「克己」の心を忘れないように取り組みたい。

 100キロ歩行のおかげで、自己観照できた上、物事を取り組む姿勢を学ぶことができて、大変感謝している。だからこそ、感謝を込め、「克己」の心をもって、来年もう一度、100キロ歩行に歩行者として参加したい。

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海老名健太朗の活動報告

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Kentaro Ebina

松下政経塾 本館

第22期

海老名 健太朗

えびな・けんたろう

大栄建設工業株式会社 新規事業準備室 室長

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「ノーマライゼーション社会の実現」

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