外交・安全保障研究会　公開フォーラム
「国のかたちが変わるとき」～キューバから見えてきたもの～

松下政経塾の現役塾生はそれぞれの関心に応じ、研究会単位の活動を行っています。「外交・安全保障研究会」では本年キューバに焦点を当て研究を進めています。アメリカ・キューバの二国間関係の変化によりキューバがどう変わったか、そしてそれが日本の外交にどのような影響を与えるか、今年10月には現地に赴き、政府関係者などと意見交換をおこないました。
　
そこで、私たちのキューバ訪問成果について報告する公開フォーラム（無料）を、（前）在キューバ日本国特命全権大使の佐藤博史様をお迎えし開催いたします。また、フォーラムに引き続き、宿泊形式で外交を模擬体験する政策シミュレーション（有料）も実施いたします。政策シミュレーションでは皆様が各国の首脳・閣僚となり、模擬外交を行ってもらいます。シミュレーションを通して、各国の政策判断や外交交渉について考える場を提供できたらと考えております。なおシミュレーションの参加者の方には、政経塾での生活体験の機会もご用意致します。
　
＊本シミュレーションは塾生向けに行った研修で、今回初めて外部の皆様を交えて実施いたします。

政策シミュレーションの設定例（※以下は架空の想定です。）

－　20XX年わが国と国交が断絶状態にあるA国が核実験を実施した。わが国とA国はこのところ、国交正常化に向けた議論を行っていたが、その進展の兆しが見られた中、今回核実験が行われ、関係者に大きな衝撃を与えることとなった。事件を受け、わが国世論は正常化交渉を進めるべきとの意見と、制裁を課すべきとの意見に分かれ、同時に、同盟国であるB国や周辺の大国であるC国の動きを注視している状況である。A国側からは内々に次回の正常化交渉の議題が示されており、核保有についてある程度の譲歩が予想されている。このような中、わが国はいかなる対応をおこなうべきか。各国の対応が分かれる中、早急な判断が必要となっている。　－
　
上記は政策シミュレーションの一例です。例えば上記のような設定を行い、その中で参加者の皆様には「わが国」や「A国」、「B国」、「C国」の首脳・閣僚として各種判断を行って頂きます。これら一連のシミュレーションを通じ、外交交渉における課題や判断について考えるきっかけになればと思っています。

開催日時

第1部（フォーラム）　2016年1月30日（土）13：00～15：00
第2部（政策シミュレーション）　同15:30～翌31日（日）12：00　※終了しました。

開催場所

松下政経塾　講堂（神奈川県茅ケ崎市）
　https://www.mskj.or.jp/access/index.html
　東海道線辻堂駅　バス15分

主催

公益財団法人松下政経塾

プログラム

第1部　公開フォーラム
　13:00　開会あいさつ（松下政経塾　塾頭・古山和宏）
　　　　　塾生報告（松下政経塾外交・安全保障研究会）
　　　　　基調講演（前・在キューバ日本国特命全権大使・佐藤博史氏）
　　　　　質疑応答・アンケート
　14:30　塾内見学
　15:00　終了予定
　
第2部　政策シミュレーション　「テーマ：国交回復」
　●一日目（1/30（土））
　15:30 政策シミュレーション概要説明後、シミュレーション開始
　18:00 夕食および懇親会
　21:00 1日目終了予定
　
　●二日目（1/31（日））
　06:30 早朝研修（塾内清掃および辻堂海岸ランニング）
　07:30 朝食
　08:45 朝会
　09:00 政策シミュレーション再開
　12:00 政策シミュレーション終了予定