マガジン

Magazine

2014年度 第34期生塾主研究報告会

2014/6/1

「天分が生きる社会の実現に向けて」

 4月26日、45名のお客様をお迎えし、塾主研究報告会を行いました。テーマは「天分が生かされる社会の実現に向けて」というテーマで塾主研究を行ってまいりました。
 私たちがこのテーマで研究をはじめた理由は、松下幸之助塾主はすべてのものの天分が発揮された時にはじめて社会全体が繁栄すると述べており、天分が発揮されたらすべてが解決できるのではないかとの思いからこのテーマに取り組みました。
 「天分」というものを会場に来て下さった方々と考えるということと、私たちが普段どのような研修を行っているのか知ってもらうということを目的に今回の成果報告会を開催いたしました。
 第一部では塾の紹介、そして第二部では私達が1年間やってきました、塾主研究の成果報告をいたしました。
 第一部の中で行った塾内見学では良い天気にも恵まれ、気持ち良い気候の中で塾内見学を行うことができました。普段、私たちがお世話になっている方々はじめ、政経塾のことを知らない人に私たちが普段どんなことをしているのか知ってもらう事を目的に第一部を入れました。「松下幸之助さんが何を思って政経塾を作ったのかわかってよかった」「普段、前を通っているだけで何をしているところかわからなかったのだけれど、丁寧に説明してもらって中身を知ることができた」などの感想をいただきました。

   【塾内見学の様子】
 
 第二部では私達が1年間行ってきた研究成果の報告をさせていただきました。
 「天分」というテーマで私たちは1年間塾主研究を行ってきましたが、研究を進めれば進めるほどわからなくなっていくテーマでありました。
 研究を始めたころは、天分とは、特技や能力、適性のようなものかと考えていました。人間の能力・特性とその人に与えられる環境(立場や仕事)に「ミスマッチ」があり、このミスマッチを解消することが大切なのだ、という考え方でした。
 しかし、この考え方は「人間は変化するものである」という視点を欠いていました。この研究やこれまでの連載で紹介してきた研修を通じてそのことに気づいてから、天分に関する考え方が変化していきました。
天分とは「もともと人間のなかに存在している」ものではなく、「今ある環境、状況を受け入れ、生きることに最善をつくすうちに『出会うもの』」なのではないか、と。
 人はついつい、自分以外の人が羨ましく見えたり、もっと違う場所に自分の天分があるのでは、と思ってしまいがちです。
 でも、人間は「変化」できます。自分にとって好ましくない環境であっても、それを受け入れる(つまり、自分が変化する)ことで、持ち味が発揮でき、いきいきと活動するうちに「自分が、今、ここに置かれている意味」を信じ切るようになることを「天分に出会う」ことだと考えました。こう考えれば、すべての人が天分を発揮することが可能になる、というのが研究の結論でありました。

   【第二部 研究成果発表の様子】
 
 当日は質疑応答の中で会場の方とこのテーマで意見交換をすることができました。
 この1年間の塾主研究をもとに、2年目からは実際にどのように社会に還元していくのか、世の中に役立てていくのか、考えていきたいと思います。
 来ていただいた皆様、また、様々な形で支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。まだまだ未熟な私達ですが、日々精進してまいります。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

   【発表後の意見交換の様子】
 
文責/松本彩(第34期生)

Back